いれかわっちゃった！？ ☆番外編☆

おはぎ13(出来ちゃった夢主) ページ13

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詩乃ちゃんは、話を疑う事もなく、
私の手を取り、

「れいわ？へ戻る為に頑張りましょう！」

と、意気込んでいる。


やはりこの時代の詩乃ちゃんもやはり優しかった。
持つべきものはやはり友達だわ。

本当に大好き。
令和の詩乃ちゃんにとってはなんの事かわからないだろうけど、戻ったら真っ先にお礼を言いに行きたい。




.



「美味しく出来たわね？うふふ。きっと喜んでもらえるわよ？」

若草色の風呂敷を渡される。

「うん……ありがとう」


あれから詩乃ちゃんに手伝ってもらい、
なんとかこしらえたおはぎ。

本当に不便なんだな。
改めて自分のいた時代がどれだけ便利な世の中だったのか、思い知らされる。






さて。
これを持ってあの広い屋敷へ戻るのか。


でも…実弥じゃない？…いや、実弥なのだけども！！
実弥(仮)に、どうやって渡す？


なんて話しかけたら良いのかな。
不安そうな私を見て、宇髄先生が話かけてくる。


「何をそんなに不安がってるんだ？」


何を？


「全部」


今まで何不自由なく暮らしていたんだもん。
いきなりよく分からない不安に決まってるし。
もし、帰れなかったら？


実弥(仮)が私を不審に思ったら……
更に帰るチャンスを失くしそうじゃん……



そして、めちゃこわいじゃん！！！



だって……雰囲気が、いつもの優しい実弥じゃないんだもん。

それにいくらいつもの実弥じゃないって分かっていても……
同じ顔の実弥に冷たい態度されたら辛い。
受け入れてもらえなかったら？
絶対立ち直れない……。



「何をそんなに気にしてる？不死川は、普段ああだが……お前に対してだけは他のやつとは違うぜ？」




心配すんな？と、簡単に言ってくれるけどさ。




ねえ、それ……




私が本物のAだったら？でしょ？






ビクビクしながら風柱邸へと向かった。

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