思いがけない来店客 ページ4
＊＊＊
和子さんが姿を消した。
別れる間際の和子さんは、笑顔で
「また明日」と言っていた。
お店の女給さんは、噂する
神隠しだと。
違う。これは……
私の考えが正しければ……
いや、考えたくない。
ソレに関わりたくない。
和子さんのご家族は、少し遠くに住んでいるようで。
今こちらに向かっているようだ。
優しい和子さん。どうか…どうか無事で。
祈ることしか出来ない己の不甲斐なさを呪う
「Aちゃん？どうしたの？元気ないわね？」
話かけてくださった女性は、近くで画廊を営む方。
「すみません、和子さんが……」
「ええ。どうしたのかしら……。今日は、和子ちゃんの好きな絵画を展示したからお知らせと思って来たのだけど、先ほど椙崎さんから事情を聞いたの。心配だわ…」
「はい……お店が終わり次第捜しに行こうかと…」
そう言うと、私の腕を掴む画廊の店主。
「くれぐれも気をつけて。深入りしてはダメ。
分かった？」
じいっと私を見つめてきた。
それが"何"を指すのか…
何となく分かった気がする。
あぁ、この人は
私は黙って頷いた。
その日の午後の事だった。
「いらっしゃいま…「きゃぁあ！Aちゃん！Aちゃんよね？」」
お迎えしたお客様は蜜璃さんと、大柄な男性。とても綺麗なお顔にお化粧、なにやら飾りがキラキラしている派手な方だな。
「…ご無沙汰しております。お席にご案内いたします」
出来れば会いたくなかった。
とにかく感情を表に出さないように。
そう思いながらも心臓が煽り始める。
ああ…どうしよう。
お席に案内すると、
「でもどうして女給さんしてるの？？」
無邪気に聞いてくる蜜璃さん。
「…私離縁したあと、勘当されたんです。行く所なかったんですが、ここの女将さんが拾ってくださって。」
「！！！そうだったの……。私知らなくて。ごめんなさい。この事、不死川さんは知ってるの？」
両手で口を押さえながら私に言う。
「もう…いいんです」
「そんな！何とかしたいわぁ…私にまかせて？不死川さんを今度連れてくるから！」
「いや、もうそれはいい…「おいおい、俺は蚊帳の外かよ？」……ぁ…すみません…」
そして殿方は、俯く私をじっと見つめると聞いてきた。
「ヘェ、あんた…不死川と甘露寺の知り合いか。丁度良かった。ちょっと聞きてぇ事があんだけどよ？」
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芳美(プロフ) - 前にメッセージありがとうございました♡読み始めたばかりで返事の仕方も分からず…(>_<)実弥のラスカルの画像も何故か消えてしまいました^^;これからも楽しみにしてますね♪ (2022年11月23日 18時) (
レス) @page38 id: 7b568aa020 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 実弥LOVEさん» この作品を面白いと仰ってくださり本当にありがとうございます。とても嬉しいです。パスワードですが、すみません、誰でも閲覧できるこちらではお教え出来ないので、メッセージに問い合わせいただけたらと思います(^-^) (2022年5月18日 20時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE - 暁に風想ふ。凄く面白いです。この続編のパスワード教えて下さい。 (2022年5月18日 16時) (レス) @page50 id: 46d98ab23b (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - あのぅ....えのき様！私も占ツク作家デビューしたんですよ！鬼滅の内容で、「師範はご都合血鬼術と格闘中」っていうんですけどぉ....←さらっと宣伝すみません......ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです！ (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - ひゃぁ....やっぱりえのき様の作品はどれも目から水の呼吸が止まりません....。過去作をもう一度読んでいるんですが、やはり同じところで...あぁ.....新しい発見や伏線回収でさらにキますね....。ありがとうございますぅ.....あぁ (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
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