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愛しくて、でも遠くて ページ18

***



実弥は「ちゃんと寝ろよ?」と言い
帰って行った。



バタン…とドアが閉まると
……外の廊下を歩く足音が遠ざかっていく。









どうして……
あんな言い方をしてしまったのだろう。



「また嫌われちゃったな……」



本当に…馬鹿な私。




ふと、先程の出来事を思い出す。

私の上に覆い被さった実弥が見つめてきた時
彼が私に触れようとしたと気づいたが

同時に様々な感情が押し寄せてきた。




ねぇ?それは私を好いているから?




いや、彼だって男だ。
……酔った女を勢いで抱きたかっただけ。
それに、きっとこんな事いつもの事だろう。






本当の事を知るのが怖い。





そしてどうしても見られたくなかったもの…
赤紫色のまま残ってしまった胸を抉られた醜くく深い大きな傷。

これを殿方が見たら……
きっと百年の恋も冷めるだろう。




実弥だって…きっと……












今回の任務を手伝うと決心したと同時に

私は夜の蝶として生きていくと決めた。









所詮、もう住む世界が違うのだ。

私なんかが彼に纏わりつけば迷惑なだけ。



彼にこんな私は釣り合うはずがない。







自分に言い聞かせているのに。




蓋をしてもとめどもなく溢れてくる彼への想い








こんなにも狂おしい程愛しいのに

私にはとても遠くて

手の届かない人。









せめて彼の残り香に包まれている今夜だけでいい








.









夢の中で、恋仲でいさせてください









.









そうつぶやきながら……


眠りについた。

嫉妬→←心と身体の大きな傷 ー実弥side



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥   
作品ジャンル:恋愛
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芳美(プロフ) - 前にメッセージありがとうございました♡読み始めたばかりで返事の仕方も分からず…(>_<)実弥のラスカルの画像も何故か消えてしまいました^^;これからも楽しみにしてますね♪ (2022年11月23日 18時) (レス) @page38 id: 7b568aa020 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 実弥LOVEさん» この作品を面白いと仰ってくださり本当にありがとうございます。とても嬉しいです。パスワードですが、すみません、誰でも閲覧できるこちらではお教え出来ないので、メッセージに問い合わせいただけたらと思います(^-^) (2022年5月18日 20時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE - 暁に風想ふ。凄く面白いです。この続編のパスワード教えて下さい。 (2022年5月18日 16時) (レス) @page50 id: 46d98ab23b (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - あのぅ....えのき様!私も占ツク作家デビューしたんですよ!鬼滅の内容で、「師範はご都合血鬼術と格闘中」っていうんですけどぉ....←さらっと宣伝すみません......ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです! (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - ひゃぁ....やっぱりえのき様の作品はどれも目から水の呼吸が止まりません....。過去作をもう一度読んでいるんですが、やはり同じところで...あぁ.....新しい発見や伏線回収でさらにキますね....。ありがとうございますぅ.....あぁ (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えのき | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2021年10月17日 8時

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