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カフェーの女給 ページ2

***





「Aちゃん、少しは慣れたかしら?」





「ありがとうございます。少しだけ」

親指と人差し指でちょっとを示し笑う。



ここはとある場所にあるカフェー。
あの日、駅で私に話しかけてきたのは、
この店の店主だ。




「Aちゃん、先生方から人気あるから嬉しいわ。この調子でお願いね?」


「はい…ありがとうございます」



接客なんてしたことがない。
先輩方の見よう見まねで、お客様のお相手をする。
先輩方はとても親切で、"私の居場所"を作って下さった。

名だたる文豪が癒しに通うカフェー。
毎日珈琲の香りに癒されながら、せっせと
働く。




「いらっしゃいませ。」


「やあ、Aちゃん、今日もいつもの頼むよ」


「かしこまりました。お席にご案内いたします。」




接客中の殿方は、画家で周りから先生と呼ばれる
偉い方。全く私の知らない世界だが、先生の
作品を拝見したところ、柔らかい作風に、
お人柄が分かる。



席に案内し、先生のお好きな銘柄の珈琲をお出しするため、注文を通す。




「今度この先で、個展をやるんだ。Aちゃん、
良かったら、お友達とおいで?」


そういいながら、私に案内を渡してくれた。


「ありがとうございます!……ですが…」

「ん?どうしたんだい?」

「お友達……いないんです」


あはは……と笑いながら先生に伝えると


「じゃ、一人でおいで?僕も居るから」

「…はい!」


ぺこりと頭を下げて戻ると、先輩がニヤニヤしながら
話してきた。


「Aちゃん、先生のお気に入りね?」

「そ、そんな!滅相もない!」


先輩はなんて事を言うのだろう…
真っ赤になる顔を必死に抑えながら仕事にもどると
お客様の気になる話が耳をかすめた。






『え?神隠し?』

『やだ、声が大きいわよ?…最近この近くで、
行方不明者が相次いでるらしいわよ?』






行方不明者?

なんだか怖い。






その話を聞くと、あの夏祭りの夜を思い出した。


あの恐ろしい出来事。
だんだんと息づかいが荒くなり
治ったはずの傷が疼く。

そして…彼を思い出してしまう


「Aちゃん?大丈夫?」

「…すみません、少し考え事を…」


私の様子を見て、先輩の和子さんが声をかけてくださった。
彼女は、何人もいる女給の先輩の中でも特に私を気にかけてくださる。
和子さんは、心配そうにわたしを見つめ言った


「何でも話して?Aちゃんは、私の妹と同い年なのよね。ほっておけないの」

和子さんの行方→←新たな出逢い



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥   
作品ジャンル:恋愛
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芳美(プロフ) - 前にメッセージありがとうございました♡読み始めたばかりで返事の仕方も分からず…(>_<)実弥のラスカルの画像も何故か消えてしまいました^^;これからも楽しみにしてますね♪ (2022年11月23日 18時) (レス) @page38 id: 7b568aa020 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 実弥LOVEさん» この作品を面白いと仰ってくださり本当にありがとうございます。とても嬉しいです。パスワードですが、すみません、誰でも閲覧できるこちらではお教え出来ないので、メッセージに問い合わせいただけたらと思います(^-^) (2022年5月18日 20時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE - 暁に風想ふ。凄く面白いです。この続編のパスワード教えて下さい。 (2022年5月18日 16時) (レス) @page50 id: 46d98ab23b (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - あのぅ....えのき様!私も占ツク作家デビューしたんですよ!鬼滅の内容で、「師範はご都合血鬼術と格闘中」っていうんですけどぉ....←さらっと宣伝すみません......ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです! (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - ひゃぁ....やっぱりえのき様の作品はどれも目から水の呼吸が止まりません....。過去作をもう一度読んでいるんですが、やはり同じところで...あぁ.....新しい発見や伏線回収でさらにキますね....。ありがとうございますぅ.....あぁ (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えのき | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2021年10月17日 8時

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