交差する想いー実弥side ページ21
*
「私もお供します!」
「は?どーしてあんたが行くんだよ」
嘘だろ?宇髄と一緒に行く予定の女隊士を待っていると、たまたま小林が来ちまったァ。こいつ、俺が冷たい態度しても、一向に諦めねェつーか……。
小林の馴れ馴れしい態度に驚く宇髄。
そして小声で俺に耳打ちしてきた。
「なぁ不死川チャンよ?お前いつのまに…俺はてっきりAちゃんの事がすk『こいつは、全く関係ねェ!』」
「ほう……ま、修羅場になんねえように気い付けろ?」
ニヤリとしながら俺に言う
「ならねぇよ!」
その後宇髄の鴉が飛んで来て、女隊士は、昨日の任務で血鬼術をくらい、体調崩し現在蝶屋敷で治療中と聞いた。
その話を聞いていた小林が「代わりに私が行く」と、騒ぎ出す。
いやいや、連れて行きたくねぇ
店にはAがいるんだァ
これ以上勘違いされたくねぇ。
小林は、以前胡蝶と合同任務の時に、鬼から助けてやった女。
そん時こいつの親父にやたらと気に入られ、是非嫁にと迫られてるがァ、生憎俺にその気はねェ。
断っているのだが、このように押し掛けてくるから正直困っている。
それに、Aに何か誤解されたままだ。
「わたくし、絶対に邪魔しませんから!!宇髄様?いいですよね?」
*
仕方なしにカフェーに連れて来たら、案の定Aに嫌な態度とりやがる。
おかげであいつは、俺らの席にこねぇじゃねぇか!
そうこういううちに、絵描きが来店しちまったァ
俺には向けてくれない笑顔で他の男と喋るのを見るとイライラしてくる。
「お?あのおっさん、やはりAちゃん狙いだよな?不死川。ありゃ、強引に持ってかれんぞ?」
「は?ンなモン本人の問題だろうがァ、俺に言われたところで…」
…ンだよ。俺をちらちら見やがってェ
つい、二人の会話にそば耳を立てる。
Aの手を握る男の姿が目に映る
男は、俺の事を聞いていた。
だが、Aから出た言葉は…
俺がAを相手にしねぇって
どうしてそうなるンだァ?
俺がいつお前にそんな態度した?
俺はお前の事…
気に入らねェ。
それを見ていた宇髄が言う
「おい不死川。殺気立ってんぞ?」
「ア"ァ"?」
「ったくよ、素直になれよ。な?」
「何をだよ!」
宇髄とそんな会話していると、
小林が俺に言う。
小「実弥さん?お隣のお客様、彼女の事想ってるんですね?お似合いだわぁ、そう思いません?」
横「僕は本気だよ」
小林と隣の男の二人の言葉に俺の苛々は頂点に達した。
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芳美(プロフ) - 前にメッセージありがとうございました♡読み始めたばかりで返事の仕方も分からず…(>_<)実弥のラスカルの画像も何故か消えてしまいました^^;これからも楽しみにしてますね♪ (2022年11月23日 18時) (レス) @page38 id: 7b568aa020 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 実弥LOVEさん» この作品を面白いと仰ってくださり本当にありがとうございます。とても嬉しいです。パスワードですが、すみません、誰でも閲覧できるこちらではお教え出来ないので、メッセージに問い合わせいただけたらと思います(^-^) (2022年5月18日 20時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE - 暁に風想ふ。凄く面白いです。この続編のパスワード教えて下さい。 (2022年5月18日 16時) (レス) @page50 id: 46d98ab23b (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - あのぅ....えのき様!私も占ツク作家デビューしたんですよ!鬼滅の内容で、「師範はご都合血鬼術と格闘中」っていうんですけどぉ....←さらっと宣伝すみません......ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです! (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - ひゃぁ....やっぱりえのき様の作品はどれも目から水の呼吸が止まりません....。過去作をもう一度読んでいるんですが、やはり同じところで...あぁ.....新しい発見や伏線回収でさらにキますね....。ありがとうございますぅ.....あぁ (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
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