出来ちゃった！？ 5 【不死川実弥】

試してみた ページ10

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女子会の後、ドラッグストアーに立ち寄り
検査薬を手に取り購入する。


この箱を見ると、初めて買った日を思い出すなぁ。


あの時はまだ高校生で。
妊娠したことを実弥に知られたら、
捨てられるんじゃないのかと悩んだもんだ。


「ママぁ、これなあに？おかし？」


……息子よ。
紙の箱を見ると、全てお菓子と勘違いするのか？


「違うよ。これはお薬です。」


「おくすり？ママ、ぽんぽんいたい？」


優しくて可愛い息子。
薬と聞いて、私の体調を気にしているんだね。
本当に、可愛すぎて…。きゅう……っと抱き締めた。
お腹を擦ってくれる息子。


「大丈夫だよ？さぁ、お家に帰ろうね？結絆ちゃんもねんねしてるからね？静かに」

口に人差し指をつけてゼスチャーすると、
同じように人差し指を自分の口にあて


「しい！」


ニコッと笑うわが息子。


拓弥？
あなた、またお兄ちゃんになるかもよ？

そう思いながら帰宅する。









・








実弥からの帰宅メールが届く。
今日も帰りは遅い。
息子達はすでに夢の中。
お風呂と、食事の準備を急ぎ、彼の帰宅を待つ。









……あ。

あれ、試すの忘れてた。









朝イチが良いのだろうけど、、、

2本入ってるし、ええい！使っちゃえ！！









トイレに籠り、試してみた。









暫く待つ








やはりか。






嬉しい反面……

結果を見て色々考えてしまう。


実弥は……喜ぶのだろうか？
今、部署が変わり、仕事を覚えるのに必死なのに。




「はあぁ。悩むなぁ」




そんな事考えていると、実弥が帰ってきた。








玄関まで迎えに行くと、疲れた顔の旦那様。
靴を脱ぎ、あがると、いきなり抱きついてくる。





「ただいまぁ…疲れたぁ……」




わざと体重をかけてくる実弥







くうぅぅぅ……かわいい






こんな風に甘えてくる実弥
絶対誰にも見せたくない




私だけのモノ……




そんな事考えてると
チュッ……と唇を奪われる。




「クックッ……A不足だなぁ」




ニヤリと笑いながら「風呂行ってくる」と、
バスルームへと消えた。


私は唇を軽く触れながら……

「もう……油断も隙も…」

そう言いながらも嬉しい私。







さて……

ちゃんと話をしなければ。









ねえ実弥。






喜んでくれる？

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