夢と現実の狭間 ページ49
*
「なんだかんだいってお母さんがいると安心……」
「あ、A!!」
あれ?なんだかふらつく。心配した母が直ぐナースコールをした。
『どうかされましたか?』
「すみません、娘がふらついています。」
『お待ちください、直ぐ行きますね。』
看護師さんはとても忙しくされてる。
これ位で呼ぶなんて申し訳ない。そう思っていたのだが、しかし。内診すると直ぐ病室から移動する事となる。
看護師さんに誘導され、隣の部屋のベッドに行く。
服を着替え、準備をしている時だった。
「あ……」
「不死川さん!大丈夫ですか!?しな……わ………」
.
.
目を覚ますと……
『ん……ここは……どこ?』
靄がかかっていて周りがよく見えない。
出産するために病院にいたのに……
困った……。早く、病院へ戻らなきゃ!
辺りを見渡しているとどこからか声が聞こえる。
「いらっしゃいませ!あら、Aちゃん!いつもごひいきに。」
「ね……、Aちゃんは、鬼……って信じる?」
「風柱様、本日もお引き立ていただきましてありがとうございます。」
「いつもわりぃなァ。助かるわァ」
「俺はなァ…昔からオメェしか見てねェンだよ!!」
「昨日約束しただろォがァ。……俺の傍にいろって」
「風柱様………あなたをお慕い申しております。」
どういうこと?この声は…詩乃ちゃん…?そして、実弥と私だ。そしてそれと共に断片的だが、次々と見える映像。
長屋や、神社……。知らないはずの場所なのに、懐かしく感じる。
私…この場所を知ってる。
靄が少し晴れると、、一面黄色い花畑の中に立っていた。その先には小高い丘が見えた。
「……え?あれって……」
実弥の兄弟!?…いや、似てるけど……何かが違う。
じっとこちらを見つめる子どもたち。
丘に行けば、帰れる?
歩き出そうとした瞬間だった。
どこからか…声がする。
「行くな!」
「もう…一体なんなのよ……」
「行くな!!戻ってこい!」
誰かが、、叫んで……る?
何度も戻れと言われながら、見えない力に引っ張られ行く手を阻まれる。
「は…しつこいなぁ…私は…『Aーー!!!』」
「……ぇ?」
.
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柚葉(プロフ) - ドキドキ💦😵 (2023年1月7日 5時) (レス) @page49 id: d20b43a216 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - ヒロインちゃんと子供が無事でありますように。母子共に無事でいて欲しいです。 (2023年1月3日 17時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - すみません。ありがとうございます。 (2023年1月3日 12時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - kanayamamoto112さん» わわ!楽しみと仰っていただきありがとうございます。益々更新頑張れます!心配になっちゃいますよね?波乱たっぷりで申し訳ないです(;゚∇゚)後程アップしますので少々お待ちを。また、ここで説明しきれないので、こみゅにメッセージしました。ご確認くださいませ。 (2023年1月3日 11時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 良かったです。ヒロインちゃんと不死川さんと子供達の親子で一緒にいるシーンが好きです。ヒロインちゃんと不死川さんの息子の拓弥君と煉獄さんと詩乃さんの娘ももかちゃんの子供達の恋の行方も楽しみです。炭治郎や禰豆子やカナヲ達の登場も気になります。 (2023年1月3日 11時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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