ご馳走と懐かしの…… ページ40
***
「ままぁ?おばないしゃんの、からーげたべたい!」
おばないしゃん……か、かわいい!!
満面の笑みで私に一生懸命せがむ拓弥。
そんな息子が愛しくてたまらない。
「うん!ママも今日は調子いいから食べれそうだよ!いっぱい美味しいもの食べようね!」
大きくなったお腹をさすりながら拓弥に言うと
「あまり、無理すンなよォ?1人の身体じゃねェンだからなァ?今日は、疲れただろォ?」と、実弥は私の身体を気遣う。
「ん、大丈夫。本当に今日は調子いいから」
ならいいけどよォと呟く実弥の運転する車で鏑丸食堂へと向かう。
面接のあと、実家へ行く用事があったため、鏑丸食堂には煉獄家に先に行ってもらい、個室を確保してもらった。
ガラリ、と戸を開ければ…
「いらっしゃいませぇ〜、あ、大将〜!不死川さんいらっしゃいましたぁ!お席へご案内いたしまぁす。奥へどうぞ〜!」
厨房で忙しそうにしている伊黒さんは、奥からひょこっと顔を出すと私たちに軽く手を挙げ、また中へと引っ込んだ。
奥の個室へと案内されると、ちょっと待って?靴が…ん?なんだか多い。
煉獄さん一家なら大人2足のはずなのに…?
それ以上ある。どう見ても2家族以上じゃん
「どうぞ、こちらです!」とアルバイトの子が襖を開けると…
「よ!不死川、お前、やっと思い出したんだってぇ?」
話しかけてくる人の姿を見て固まる実弥。
「ええ?どうして宇髄先生?」
隣には、奥様の雛鶴さんまでいた。
「不死川さん、Aさん、お久しぶりです」
会釈する雛鶴さん。
…あれ?雛鶴さんって、実弥と会ったことあったっけ……?
それを聞いた実弥は、バツの悪そうな顔をしながら宇髄先生に言った。
「チッ……どーしておめェがいンだよ!!」
「煉獄から誘われたんだよ。お前が俺を思い出したかもってな?あ、もう1家族もいんぞー」
そう言いながら指をさす方を向けば
あ…幼稚園で会ったあの可愛らしいママと、超イケメンパパ。
「こんばんは。お昼ぶりです」
笑顔のママ。
「あ…こんばんはぁ」
煉獄さんとは、病院の知り合い。
実弥とは、昔からの知り合い。
宇髄先生…は??
なんなんだ?この集まりは?
いつものようにももちゃんが拓の方へ寄って来る。
「たくちゃ…『あ!!!たくみくんだ!』」
ももちゃんを押し退け、拓に抱きつくこころちゃん。後ろにはゆうとくんもいた。
あちゃー、
またまた波乱の予感…
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柚葉(プロフ) - ドキドキ💦😵 (2023年1月7日 5時) (レス) @page49 id: d20b43a216 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - ヒロインちゃんと子供が無事でありますように。母子共に無事でいて欲しいです。 (2023年1月3日 17時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - すみません。ありがとうございます。 (2023年1月3日 12時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - kanayamamoto112さん» わわ!楽しみと仰っていただきありがとうございます。益々更新頑張れます!心配になっちゃいますよね?波乱たっぷりで申し訳ないです(;゚∇゚)後程アップしますので少々お待ちを。また、ここで説明しきれないので、こみゅにメッセージしました。ご確認くださいませ。 (2023年1月3日 11時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 良かったです。ヒロインちゃんと不死川さんと子供達の親子で一緒にいるシーンが好きです。ヒロインちゃんと不死川さんの息子の拓弥君と煉獄さんと詩乃さんの娘ももかちゃんの子供達の恋の行方も楽しみです。炭治郎や禰豆子やカナヲ達の登場も気になります。 (2023年1月3日 11時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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