出来ちゃった！？ 5 【不死川実弥】

思いきって… ページ32

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次の日。

健診で偶然蜜璃ちゃんと会う。

「Aちゃんお久しぶり！ここで会えるなんて嬉しいわぁ！」

隣には、伊黒さんも。

「お二人とも、ご無沙汰してます。蜜璃ちゃん、少しお腹大きくなったねぇ。順調だね」

「ええ！Aちゃんも順調そうで嬉しいわぁ、でも小芭内さんが過保護すぎて…」

チラリと隣にいる素敵な旦那さんを見つめる蜜璃ちゃん。

「何が過保護だ？ほっておけば、蜜璃が直ぐ無茶をするからだろう？」

つい先日も、マタニティヨガで張り切りすぎて
大変だったようだ。おまけにマタニティスイミングや、マタニティエアロビまでやろうとして、
さすがに伊黒さんに止められたらしい。

無邪気な蜜璃ちゃんが心配でならないようだな。
１人目は、そんなものだ。
実弥も、似たようなものだったな。うふふ。

いずれにしても、幸せそうでなによりだわ。





良かった良かった。
だって二人は、あの時…






…ん？私今何を想った？
まるで昔から二人の事よく知ってるみたいじゃない




戸惑う私を見て蜜璃ちゃんが心配そうに
私を見つめる。






「Aちゃん、大丈夫？何かあった？」




あー、もう限界だ。蜜璃ちゃんたちに聞いてみよう。


「あ……う、うん。……あのね？二人に聞いてほしいことがあるの」



二人なら…夢を見ていた二人なら分かってくれるのかも。


「何々？」

キラキラした瞳で私を見つめる蜜璃ちゃん。

「お前の話を聞くのは蜜璃の友だちだからだ。早く話せ」

そう言いながらも話を聞いてくれる伊黒さんは
優しい。





「…………あのね？」






.







最近あったこと、違和感、夢、全て話した。

信じてもらえないかもしれない。
でも……





「その夢……私が見ていたモノと似てるわね」


「……妙にリアルで、怖くなっちゃって……」


不安……。
この夢の深い所を知ってしまったら……


そんな私を安心させるかのように蜜璃ちゃんは言った。


「……はっきり言えないけれど…その夢は、Aちゃんを不幸にするようなものじゃないと思うわ？きっと大丈夫。時期が来たらきっと……それに不死川さんがついてるんだから！ね？小芭内さん？」


「フン…A、お前は、昔から１人で突っ走る所があるからな。何か気になる事があれば、蜜璃に話せ。きっと力になる。だが蜜璃を困らせるのは許さん」


ジロリと見つめられながら伊黒さんに言われる。
あわわ……蜜璃ちゃんを困らせることなどっ！！
しません！！！

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