出来ちゃった！？ 5 【不死川実弥】

あのね？ ページ14

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病院へ行ってきた。



「おめでとうございます。妊娠7週ですね」



内診してもらいながらモニターを見つめる。



かわいい……
実弥と私の赤ちゃん……
チラチラと見える心拍。




拓弥を授かった時は

男の子かな…女の子かな？
五体満足で生まれてきますように
まだまだ先にしか分からないような…
未知な事を想像してたな。

男の子だったら、目は、どっちに似た方がいいとか。
女の子だったら？どうなんだ？とか。
二人でよく話ししたね？




そんなことを思い出すと
様々な感情が私を苦しめる。


考えれば考えるほど…胸の奥が熱くなり、
チクリ……と痛くなった。



「予定日は……」



診察室で先生が説明し始めた時








「先生、ご相談があります」









・








─────




帰宅すると、エコー写真や、今後のスケジュール等渡された資料をカバンから取り出し
テーブルに並べた。



深いため息をつくと、
カレンダーを眺めながら考える。



いつ実弥に話そう？
すぐ話さないと、間に合わない。



今日は帰って来てくれるだろうか？



身体がだるい……
色々考えすぎて疲れてしまった。
早く帰ってきてほしい。









そして……
3日ぶりに実弥が帰ってきた。


彼の顔を見ると
泣きそうになってしまう。
それをごまかすように抱きついた。

少し驚いた実弥だったが、
優しく抱きしめ返してくれた。


優しいね。




久しぶりの子ども達ともふれあい、
幸せな時間……。




そして

実弥からこの間私が言いかけた話のことを聞かれる。
……忘れてなかったんだ。



何もないと言ったけど……
さすが警官。私のわずかな変化に気づいた。



待って。
今子供達が起きてるから。
あの子達が眠ったら……




ちゃんと話すから。









・









そして……


子供達が寝たあと
リビングのテーブルに病院でもらった物を
出し実弥に見せた。




ソレに目を通す実弥は穏やかだった顔が一変、
険しいものになる。




「おィ…これ…」




私は実弥に静かにお願いした。



「おろしたいの。
実弥には、迷惑かけないから。
これ同意書。何も言わずここに、名前を書いて下さい。お願いします……」








暫く私をじぃっと見つめ、
はぁ……っとため息をつく実弥は、






「……ンでお前はいつも１人で決めるんだよォ」





「納得できるワケねぇだろォ。」






怒りというより……悲しみに満ちた顔で




私を見つめた。

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