出来ちゃった！？ 5 【不死川実弥】

3日ぶりの帰宅ー実弥side ページ13

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やっと職務から解放されたァ


応援要請入り、署に泊まり込んであっという間に
3日も経っちまったァ。





A、心配してンだろうなァ？




早くアイツの顔見てェ





逸る気持ちを落ち着かせながら
帰宅した。




「おかえりなさい。大変だったね？」


そう言いながら俺に抱きつくA。
そのまま俺も抱きしめた。
Aの匂いがふわりとすると、
不思議と気持ちが安らぐ。



は！昔からだなァ。




「……連絡も出来なくて悪かったァ…」




頭を撫でながら言うと、「ううん」と、
首を横に振りながら、俺の胸に顔を寄せるA。




「ふふ……実弥の匂い…安心するね」


更に顔をすりすりと寄せると、
下から俺を見上げて来やがった。



おィ…可愛いすぎだァ…



やべェ……俺の色々が反応しちまうだろうがァ
帰って早々俺は何考えてンだァ……
内心押し倒しちまいそうになるのを必死に堪えてるのになァ




Aは、無邪気に覗きこみ、聞いてきやがった。





「実弥？どうしたの？」




「あ……あァ、何でもねェ。風呂入れるか？」




もちろんだよ。と、笑顔で答えるA。

あー、やべ。









風呂から出ると……
拓弥が俺を待ち構えていた。


「パパぁ……ただいまぁ」

首をこてんと傾げながら俺に言う息子……
何かを間違えてるぞ。


「は！それを言うなら、おかえりだろ？」


「おかえりぃ？？ん、おかえり！」


「そうだァ。ほらこっちこい？」


久しぶりに拓弥を抱くと、それを見ていた結絆まで

「ぱぁぱぁ……」と手を伸ばす。



可愛い息子と娘を抱きしめると

つくづく幸せだと感じた。



やはり家がいい。

落ち着くわ。









そういや……Aと話の途中だったな、


「そういや、この間話かけた事あったろ？」


そう聞くと、一瞬Aの顔が曇る。
俺はその表情を見逃さなかった。
おかしい。……この間話始めた時は、もっと嬉しそうな顔をしていたはずだ。



「何かあったンかァ？」



「……え？何もないよ？」



何言ってるの？と呟きながら、何か飲む？と、
誤魔化してきた。







なァ、A……左眉あがってンぞ？




何を隠してンだァ？

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