出来ちゃった！？ 5 【不死川実弥】

苦しい選択 ページ12

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病院へ来た。
看護師さん、変わってなくて良かった。
ニコニコしながら話しかけて下さり、
緊張が少しほぐれる。


本当に、拓弥の時…結絆の時…思い出す。
拓弥の時なんて……しょっちゅう二人で来ていたなぁ。
手を繋いでさ？初めての事ばかりで、エコー写真を見て毎回驚きと感動でいっぱいだった。


…お腹に芽生えた新しい命が嬉しくて…。
日に日に大きくなるお腹に向かって二人で話しかけたりね？胎動を感じて、それが実弥の手に伝わった時の顔。私にとって一生の宝物だよ。忘れない。


あー、そういや……実弥にストーキングしてた女に、逆恨みされて……なんて事もあったなぁ。
あれはマジで怖かったけど……あの時も、実弥はずっと守ってくれたよね？


結絆の時は……市民を守る警官として当たり前の行動なのかもしれないけど、、最悪の事まで想像しながら待ったあの長い夜、目を覚ましてくれた時。
本当に心配で……辛かったなぁ。

その後……あの看護師に振り回され大喧嘩したし、
色々あったけれど、実弥と気持ちを確かめあった瞬間でもあった。


そして…煉獄夫妻との出逢い。
あの二人とは、何故か初めて会った気がしなくて。
心の底なのだろうか？うまく説明出来ないけれど、
深く繋がってる気がして。


お家騒動もあったよね？
実弥も協力してくれた。
そして……お義父さんが大活躍したなぁ。
懐かしい。

今ではそんな事微塵も感じさせない
仲良しファミリーだよ。


大切な大切なお友達だ。



そして……蜜璃ちゃんが伊黒さんとの赤ちゃんを授かった。


あのとびっきりの幸せそうな笑顔が眩しくて。
長い長い間、この瞬間を待ちわびていた不思議な自分の気持ちに驚きはしたけど……


自分の事のように嬉しくて。
本当に本当に良かった。



詩乃ちゃんも幸せそうで、
待望の男の子が授かっておりますように……。









でも。







今回の私は、違う。









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『不死川さん、中へお入りください』








順番が回ってきた。









私はある決意をして


診察室へ向かった。

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