ひとつになりたい※ ページ5
***
「嬉しいな……私…ずっとその言葉を聴きたかったよ」
どうしたんだろう……
涙が止まらない
「泣くなァ…」
実弥は、そっと優しく抱き寄せると、腕の中にすっぽりとおさまる私を見つめながら呟く。
「俺をこんな気持ちにさせるのはァ……お前だけだな?」
そんな恥ずかしいこと……真顔で言われたら
照れちゃうでしょ?
「……私だって…。クス……ねぇ?なんだか今日の実弥、いつもと違って調子狂っちゃう。」
「……忘れていた事を思い出しただけだァ」
耳元でそっと囁くと、頬をつたう涙を優しく
拭ってくれた。
シン……っと静まりかえった部屋……
部屋の灯りを消すと
青く美しい月明かりが射し込み
うっすらと実弥と私の顔を映し出す。
その光景がとても幻想的で……
いつもと違う実弥の雰囲気に息を飲む。
結婚して何年も経つのに……
私……ドキドキしてる……
緊張する私にゆっくりと近づき
唇が触れるかと思った瞬間……
「好きだ…」
甘く囁くと……
私の唇を食む。
優しく……深く……深く……とける
どれだけお互いを求めあったのだろう
「向こう……行くか?」と奥の部屋を見つめる。
微かに頷き
「連れてって?」と手を差しのべれば
私をふわりと抱き上げる。
二人で倒れこむと私に覆い被さり、乱れた髪を優しく撫で……まるで……壊れ物を扱うのかのように、私を大切に、大切に触れる。
その手は……私の理性を壊していく
「……んぁ………ん…」
……もっと触れてほしくて
ひとつになりたくて……
はしたないと思われてもいい。
「ねぇ……お願い……」
実弥を求めると
「おィ…その顔…やめろォ」
貪るようにキスを落としてくる。
そんな実弥の首に手を回し応えると……
なんとも言えない幸福感に包まれた。
何度も何度も……
実弥の口から零れる甘い囁きに溺れそう……
実弥が動くたびに身体の奥が疼き
狂おしいほど愛しくて……
どんどん高揚していく身体……
苦しい表情の実弥にしがみつき爪を立てた。
私達はその日一晩中……求めあい……愛し合った。
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柚葉(プロフ) - ドキドキ💦😵 (2023年1月7日 5時) (レス) @page49 id: d20b43a216 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - ヒロインちゃんと子供が無事でありますように。母子共に無事でいて欲しいです。 (2023年1月3日 17時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - すみません。ありがとうございます。 (2023年1月3日 12時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - kanayamamoto112さん» わわ!楽しみと仰っていただきありがとうございます。益々更新頑張れます!心配になっちゃいますよね?波乱たっぷりで申し訳ないです(;゚∇゚)後程アップしますので少々お待ちを。また、ここで説明しきれないので、こみゅにメッセージしました。ご確認くださいませ。 (2023年1月3日 11時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 良かったです。ヒロインちゃんと不死川さんと子供達の親子で一緒にいるシーンが好きです。ヒロインちゃんと不死川さんの息子の拓弥君と煉獄さんと詩乃さんの娘ももかちゃんの子供達の恋の行方も楽しみです。炭治郎や禰豆子やカナヲ達の登場も気になります。 (2023年1月3日 11時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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