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逮捕だァ ページ39

***




「わり、遅くなったァ」




何が起きたのか分からなかった。
恐る恐る目を開くと、いつの間にか実弥がいた。
助けを求めようと思ったが恐怖で身体が震えて
声が思うように出ない。


気がつけば、実弥は襲ってきた男を私からはがし、両腕を後ろに回すと、取り押さえていた。実弥がガッチリ押さえこんでいる為、全く動けない男。


「いでででで!!なんなんだよお前…は…なせぇぇ……」

男はわめき散らす。




「A……チィと待ってろォ……」




首を縦に振ることしか出来ない私を『大丈夫だからな?』と言わんばかりの表情で少し見つめる。


そしてポケットからスマホを出すと
どこかに電話をする。


「こちら不死川です。◯◯駅裏付近で、婦女暴行未遂事件発生。至急応援頼みます。詳しい場所は……」



「は?お前……まさか……」



実弥は、胸ポケットから男にあるモノを見せながら言う。



「警察だァ」



「はぁ?マジかよ……フン!こ、この女が悪いんだよ……俺を誘ってくるから。」



いやまて。私にはこんな気持ち悪いヤツを誘う趣味はない。そう思っているが、声が出ない。

男からの言葉を聞いた実弥から
ブチブチ……と、聞こえるのではないか?と
思う位の青筋を立て、低い声で男に言った。



「ア"ァ"?今……なんっつったァ?」



「こ……こいつが俺を誘うからだよぉ!俺は……悪くねぇ!……うぎゃ!?」

男の腕は、更にきつく締め上げられ、実弥に言われる。




「テメェ……こいつが、ンな事するわけねェだろォがァ……。俺の女に手ェ出しやがってェ……100万年早ぇンだよ。」



「は?え?あんたの女?嘘だろ?いだだだ……くそ……くそぉ……」



悔しがる男だが、鍛え上げられた実弥の力には遠く及ばず、地面にうつ伏せで押さえつけられたままだ。

暫くすると、パトカーが到着し、男は、警官に現行犯逮捕され連行された。





「A……もう大丈夫だ。怖かったろ?」


こくこくと、頷く事しかできない私の乱れた髪や、服を整え上着を掛けてくれると、抱きしめる実弥。

そこに警察の人がきた。



「不死川さん!非番なのに、ご苦労様です!あの、被害者の方に事情をお聞きたいのですが?……えーと?……あのぉ……お知り合いですか?」




「……俺の嫁だ。俺が署まで連れて行くから先戻っていいぞォ……」




「あ、そ、そうなんっスか!失礼しましたぁ!!では、お願いいたします!」

蟠りは→←誰?



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えのき(プロフ) - れもんさん» コメントありがとうございます!褒めてくださりありがとうございます!お気に入り登録もありがとうございます!楽しんでもらえたようで良かったです(*^^*) (2021年9月26日 7時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - こんばんは!読みだしたら止まらなくなって、すいすいと全部読めました!とっても面白いです!続編も楽しみにしてます!お気に入りを666から667にしてしまった罪悪感…。…でも、お気に入りにしない選択肢はなかった!ウンウン(/・ω・)/ (2021年9月25日 20時) (レス) id: 5102ae8dc8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - ユイぱさん» 続編へ移行します。準備が整いましたら公開しますね! (2021年9月23日 17時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 柚葉さん» 小林さん……こわいよね? (2021年9月23日 16時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
ユイぱ - 続編できるんですか?楽しみです! (2021年9月23日 16時) (レス) id: 21c5274ef7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えのき | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2021年8月16日 6時

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