やり過ぎちゃった ページ22
***
辺りを見回すと、
通勤カバンなどがない……
「……仕事に出掛けたのか……」
私が寝ている間に出掛けてしまったみたい。
……にしても、早い出勤だよなぁ…
いつ出掛けたんだろ。
私が昨日あんな事したから?
「やり過ぎちゃったか……」
やっぱり今日帰ってきたら、謝ろう。
部署が変わって、実弥は本当に忙しい。
大変だってこと、分かってるの。
ちょっと淋しかっただけなんだよ。
ひとこと……が欲しかっただけなんだ。
『似合ってンなァ』……ってさ。
「あーあ。詩乃ちゃんに聞いてもらお……」
「また喧嘩したの?最近多いね?」
私の話を聞いて感想を述べる詩乃ちゃん。
「ね?結婚してさ、3年過ぎると、上手くいかなくなるって本当?」
少し不安になる私は、詩乃ちゃんに聞いてみた。
「え?うちは仲良いわよ?杏寿郎さん、とっても優しいし」
えーえー。それ知ってます。
真面目で、詩乃ちゃんしか見てないことも。
あのさ?いつも、詩乃ちゃんを好きだ!って
叫んでるの……ちょっと羨ましいな?
愛されてる実感……てやつ?
でも、私達は、最近会話する時間が激減。
それは、刑事課にいるから。
頭では、分かってるの。
実弥だって…優しい。
かっこいいし…
大好きだし…
今すぐ逢いたいし…
はぁ……ため息をつく。
「クスクス……、大丈夫よ。喧嘩するほど仲が良いっていうじゃない?」
「うん…」
「さぁ、今日は蜜璃ちゃんのお祝い何にするか見に行く約束でしょ?行こう?」
そうだね……。
私は重い腰を上げた。
煉獄さんが、少し離れたショッピングモールまで送ってくれた。沢山ショップが入ってるから楽しみ。
「ありがとうございました!いつも助かります」
煉獄さんに挨拶すると、
「ははは!さあ、ゆっくり見てくるといい。帰りも迎えに来るから、連絡しなさい。」
詩乃ちゃんと私に伝え、煉獄さんの車は遠ざかる。
「行こっか?蜜璃ちゃん何が欲しいかなぁ?」
「うん……どうしよう。キッチングッズか……ブ○ーノとかは?おしゃれじゃない?」
「あー、いいね。見に行こ!」
ベビーカーを押しながらゆっくり歩く。
なんせ、二人いるから大変。
「やっぱり旦那さんいた方が楽だよねぇ?杏寿郎さんにいてもらった方が良かったかなぁ……」
そんな話をしていた時だった。
ん?
見覚えのある後ろ姿……と
あれは…?
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えのき(プロフ) - れもんさん» コメントありがとうございます!褒めてくださりありがとうございます!お気に入り登録もありがとうございます!楽しんでもらえたようで良かったです(*^^*) (2021年9月26日 7時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - こんばんは!読みだしたら止まらなくなって、すいすいと全部読めました!とっても面白いです!続編も楽しみにしてます!お気に入りを666から667にしてしまった罪悪感…。…でも、お気に入りにしない選択肢はなかった!ウンウン(/・ω・)/ (2021年9月25日 20時) (レス) id: 5102ae8dc8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - ユイぱさん» 続編へ移行します。準備が整いましたら公開しますね! (2021年9月23日 17時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 柚葉さん» 小林さん……こわいよね? (2021年9月23日 16時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
ユイぱ - 続編できるんですか?楽しみです! (2021年9月23日 16時) (レス) id: 21c5274ef7 (このIDを非表示/違反報告)
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