出来ちゃった！？ 4 【不死川実弥】

不死川家の乱 ページ21

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「ままぁ？ぱぱはぁ？」

最近よく話すようになった拓弥。
実弥が居ない……というか、壁の向こうにいる
事に気づき、首を傾げる。


「たくちゃん、パパはねぇ？とぉ────っても忙しいの、だから、一人になりたいんだって！あっちは行っちゃだめだよ」


「ちょ！！A！！ンな事言ってねェだろ？ちょっと疲れただけだって……」


壁の向こうから言ってくる実弥に


「無理しなくて結構！疲れてるんだから早く寝たら？おーやーすーみーなさーい！！」





「お前……勝手にしろォ！！」

そう言うと、着替えて部屋を出て行ってしまった。









バタンッ！！と、乱暴にドアが閉まる音が響く









もう！！ドア壊れちゃうじゃん！






…………ちょっとやりすぎた？

ううん？実弥の態度が悪いんだもん！！

暫く反省すればいいんだ！









・









でも…………出て行ったきり、一向に帰ってこない。






「……どこ行っちゃったんだろ……」









時計を見ると23時を回っていた。
スマホを手に取り、電話……

いやいやいや！どうして私から連絡するんだ？
そのうち……帰って来るよね？









ーガチャガチャ……バタン…


玄関が開く音が聞こえた。









「……ぁ、かえってきたぁ……」






布団の中でホッとする私。


……ん？
何ホッとしてんの？



大人なんだから……なんなら警官なんだから
心配なんてしなくていいのに。
自分からあんな事しておいて
何やってんだろ。







明日は、いつも通りにしなきゃね。







そう思いながら…眠りについた









・









うそ……






「…………て、居ない……？」




起きた時には、実弥は居なかった。

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