もめてる場合じゃないでしょ ページ5
＊
実「俺は、お前よりあいつの事を分かってる」
悠「はぁん……お前、そんなに自信あんのかよ？
何があったか知らねぇが、Aの様子を見たら余程の事があったと俺は思ったぜ？あいつを……あいつの性格を知ってるからこそだ。分かってるやつがよく言うぜ！何処にいるか分からなかったんだろ？」
実「……チッ……余計なお世話だァ」
俺は、悠太の胸ぐらにある手の力を緩めると、
悠太も掴んでいた手を乱暴に離した。
悠「なぁ……？あいつを……もっと大切にしてやれよ」
悠太は、真剣な顔をして俺に訴えてきた。
実「はぁ？お前にそんなこと言う資格ねぇだろ！散々Aを泣かしてたくせに。」
悠「……なこと…言われなくても分かってんだよ！だからだよ。お前なら、あいつをずっと笑顔にしてやれると思ってたのに……あんな…あんな顔させんなよ！！！」
こいつまだ……
実「お前……まさかまだ…Aのこと……」
悠「はぁ？勘違いすんじゃねぇ。俺の女はこいつだ。こいつが支えてくれたおかげで、俺は立ち直れたんだよ。」
そういいながら、彼女を抱き寄せた。
悠「あの時、俺が、あいつを苦しめたから……。あいつには幸せな顔しててもらいたいんだよ。お前なら、それが出来るはずだろ？」
・
ンなこと……分かってらァ……
俺がこれからもあいつを幸せにしてェ。
だが、今俺ん中にあるこの蟠りを取り除かねぇと…
前に進めねぇ。Aを信じたいが、あいつが他の男といた所を思い出すと血が逆流する。嫉妬で正気じゃいられなくなる。
どうしていいかわかんねぇんだよ！！
クソが……
俺が黙りこんでいると、悠太の女が渇を入れてきた。
女「もう！！二人ともいい加減にしなさいよ？あなた達がもめてる場合じゃないでしょ？ご主人？とりあえず、奥さんに会ってきたらどうですか？もう、まだ薬で眠ってますけど！話し合いは、奥さんの体調が回復してからにしてください！」
ピシャリと言われてしまった、、
実「すんません……わかりましたァ。お世話かけました」
俺は二人に頭を下げると、重い足取りでAの病室へと向かった。
病室へ入り、ベッドに横たわるAを見つめる。愛しくてしかたないのに、あの男と楽しそうにしていた光景が目に浮かぶと、
お前の手を握ることも…ためらってしまうんだ。
あいつは誰だ？
そして、あの時…どうして俺に嘘をついた？
信じるって……難しい……
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えのき(プロフ) - れもんさん» コメントありがとうございます！褒めてくださりありがとうございます！お気に入り登録もありがとうございます！楽しんでもらえたようで良かったです(*^^*) (2021年9月26日 7時) (
レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - こんばんは！読みだしたら止まらなくなって、すいすいと全部読めました！とっても面白いです！続編も楽しみにしてます！お気に入りを666から667にしてしまった罪悪感…。…でも、お気に入りにしない選択肢はなかった！ｳﾝｳﾝ(/・ω・)/ (2021年9月25日 20時) (レス) id: 5102ae8dc8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - ユイぱさん» 続編へ移行します。準備が整いましたら公開しますね！ (2021年9月23日 17時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 柚葉さん» 小林さん……こわいよね？ (2021年9月23日 16時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
ユイぱ - 続編できるんですか？楽しみです！ (2021年9月23日 16時) (レス) id: 21c5274ef7 (このIDを非表示/違反報告)
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