出来ちゃった！？ 3【不死川実弥】

どうする？実弥side ページ26

＊

やべぇ……Aが怒って外へ行っちまったァ。
早く追いかけたい所だが……まずは、この女をどうにかしねぇと。



女1「お兄さん、マジで私のタイプぅ。なんて名前？ねね、連絡先教えて？私のはぁ……」

ゴソゴソと自分のカバンを探り始める女。
いやいや、そんな情報いらねぇから。

実「は？この飲み会終わったら会うことねぇし、知らなくてもいいだろォ」



女1「え〜？そんな淋しい事を言わないでよぉ……。ねぇ？この後二人で抜けない？私、ゆなって言うの。お兄さんなら……いいなぁって。ふふ」


は？？ゆ……ゆなぁ？
結絆と同じ名前かよ……背筋がゾッとするわ

おまけに会ったばかりなのに、俺ならいいって、馬鹿か？この女。


実「…………ゆなって、可愛い名前だよな？」


女1「え？やだぁ、褒めてくれるのぉ？嬉しい。」


いや……お前を褒めてんじゃねぇ……


実「偶然だなぁ……」


女1「え？偶然？何が？」


実「あんたの名前さ…俺の娘と同じ」









女1「へ？…………娘？お兄さん、娘いる……の？」




鳩が豆鉄砲を食らったって表現は
こういう時に使うモンなのか？




実「そ。俺の娘も、ゆなって言うんだわ。
わりぃが……俺の可愛い嫁さんとこ行って、ご機嫌取ってこねぇと。あんたのせいで拗ねちまってるからな？

伊黒……お前にも手伝ってもらいてぇ事あるから、ちょっと付き合ってくれ」


女1「え？え？ちょっと待って？どうして既婚者がいんの？どうせ嘘言ってるんでしょ？お兄さん？」


っるせぇなぁ……
女に、左手薬指に光るモン見せりゃ
黙ってしまう。

実「俺はァ、主催者側っつーやつだ。じゃあな？他のやつのとこ、行けよ？」

そう言い席を立つ。


女1「なんなのよー！！ムカつく！！」

女2「ねぇ、もう止めなよ？向こう行こう？」

話の分かるもう一人の女がたしなめながら、
背中を押していたが、しばらくグチグチ
言っている。
無視していると、怒ってやっと違う席へ行った。








伊「……やっと終わらせたか。全く、どれだけ待たせるんだ。お前は、昔から……」ﾈﾁﾈﾁ


実「わりぃわりぃ。ちょっと外行こうぜ。話があるんだ」




そう言い、伊黒を連れ出した。

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