とんでもないお礼 ページ14
*
健診が終わり、
煉獄家へと案内された。
落ち着いた和風の豪邸……
さすが老舗呉服問屋だわ。
玄関に入ると見たことない物が沢山飾られてるし。
ん??あれ、何の剥製だ?
あの花瓶??高そー……
「すっご……」
つい、キョロキョロしていると
「クスクス……どうぞ?」
詩乃さんに笑われながら客間に案内され、
座って待つ。
お……落ち着かないんですけどー!!!
しばらくすると煉獄さんのお父さんが
部屋へやってきた。
槇「Aさん。この度は本当に色々とありがとう。」
煉獄さんのお父さんが深々と頭を下げてきた。
夢「え?いや、私は何もしてません……どうか頭を上げてください」
槇「いや、君が不死川くんに連絡をしてくれなかったら、杏寿郎があの場に来ることはなく、私は親として…人として、間違った事をする所だった。
…………妻が病気で他界して……
心が荒んでいた。妻の愛していたこの店を存続させることばかり考えていた。当然……所謂政略結婚というものも……鈴にも、本当に悪い事をしてしまった…。彼女と、彼女のご両親にも、謝罪しに行ってきたよ。あちらも、鈴のワガママを聞いてくれたと、仰っててな…。悪い事をした……。当たり前の事だが……それぞれの想いが全てうまくいくとは限らないもんだな。無理矢理に幸せはない」
夢「そうですか……でも、結果、煉獄家皆さんは、幸せそうですよ?」
槇「ありがとう。君の……不死川のお義父さんに、気づかせてもらった。これから先、末永くお付き合いをよろしく頼む。」
夢「……はい。こちらこそ!」
槇「そこでだ……うちに来てもらったのは他でもない……詩乃?それを……」
詩「はい。」
詩乃さんがニコニコしながら私にあるものを差し出した。
目の前にあるものに視線を移す。
「え……これって……」
詩「はい。結絆ちゃんの初着です。うちの愛梨とお揃いなの。受け取って貰えないかしら?」
夢「え…?いやいや!こんな高価な物、いただけないです!!」
詩「お義父さまのワガママなの。どうか受け取って?お宮参り……これからだよね?」
夢「いや、そうだけど…。」
槇「こちらが勝手に作らせたものだ。出産祝いと思ってほしい。」
暫く、受けとれ!無理!の攻防を繰り広げたが
根負け。
夢「では……ご厚意に…甘えます。大切に使わせていただきます……」
詩「そうこなくっちゃ!受け取ってくれてありがとう」
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えのき(プロフ) - 澪凪さん» みいちゃん大丈夫だよ……亀更新か……兎になるかは気分次第だけど、まだまだ続くと思われます! (2021年8月14日 21時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 環さん» もうそろそろ続編移行します……。ええ、続き、ダラダラ書きます。 (2021年8月14日 19時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - えのきさん» えっ、ちょっえ!?いやだ、打ち切りはいやだあ!10章でも20章でもついていくから打ち切りはいやあああっ! (2021年8月9日 23時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - えのきさん» う、打ち切りはいやだよおおお!!私このお話大好きなのっ!!!10章でも何章でもついてくから打ち切りはいやあああっ!! (2021年8月9日 23時) (レス) id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 環さん» や、やっとです……はい、終わる気しません(笑)あははは。もう、いっそ打ち切りにするか……(笑) (2021年8月6日 16時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
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