出来ちゃった！？ 3【不死川実弥】

１ヶ月健診 ページ13

＊

結絆が生まれて１ヶ月が経とうとしている。

今日は、健診日。
どれくらい成長しているのか楽しみ！
そして、私の身体の回復も。

実弥は夜勤の日で、昼過ぎしか帰ってこないため、拓を実家に預け、お父さんに送ってもらった。
終わる頃迎えにくると、お父さんは家に帰る。
私は結絆を抱っこして病院の中へ入る。

それにしても…久しぶりに煉獄さん夫妻に会えると思うととっても楽しみ。
赤ちゃんの名前は愛梨ちゃんと付けたそうだ。
煉獄さんちの子どもちゃんは、果物の漢字が入ってるんだよね。可愛い！！


待合室で待っていると



ん？



あれは、旦那さんではなく、、
おじいちゃん？

「こんにちは！Aさん！元気だった？」

愛梨ちゃんを抱っこしながら挨拶する詩乃さん。

「こんにちは！う…うん、元気！」

私が何か言いたげなのが分かったのか、詩乃さんから話してきた。

「杏寿郎さんは、今日出張なの。だから……」

チラリとおじいちゃんを見る詩乃さん。

すると、

「Aさん。こんにちは。子育ては順調かね？」

「あ……はい。ありがとうございます。おかげさまで……」

そう話していると、中待合へ呼ばれた。


「さあ…桃香は、おじいちゃまと遊んでいよう。ママは、今からポンポンしにいくからね？」
そう言いながら、長女の桃香ちゃんを抱っこし、キッズコーナーへと向かうおじいちゃん。



えええ？


あの時のこわいおじいちゃんは何処に？

お……おじいちゃまに……ポンポン……？
あまりのキャラ変に口を開けたまま固まる私に
詩乃さんがクスクス笑っている。

「あれ以来、お義父さんに会うの…初めてだもんね？」

「うん……何が起こったの？」

詩乃さんの話しでは…退院したあと
日に日にお義父さんの態度が緩んだとの事。
初めはぎこちなかったが、今では……オムツを替えるのもお手のものらしい。

「良かったじゃない…？安心したよ」

そう言うと詩乃さんが言った。
「これも……Aさんとこのおじいちゃんのおかげよ？あの時おじいちゃんに色々言ってもらえなかったら、気づきを与えてもらえず、今頃私は追い出されてたのかも……」

ナイス！不死川じいじ。

煉獄家が幸せいっぱいになっていて
すごくすごく……嬉しい。


健診で色々みてもらう。
私達二人とも順調に回復。

子ども達もすくすくと成長し、
こちらも順調。

良かった良かった。


そして

病院の帰り、詩乃さんに聞かれる。



「ねぇ？病院終わったらお時間あるかしら？」

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