出来ちゃった！？ 3【不死川実弥】

頼みの綱 ページ1

＊

詩乃さん……。
お願い早まらないで！


煉獄さんが知ったら必ずここまで戻ってきてくれる。その為には……実弥の協力が必要だわ。


今の私に出来ることは…これしかない。



結絆をベビーベッドに寝かせ、病室へと戻る。

そしてすぐ実弥に電話するが……





「はやく……はやく出てよ！」

当たり前だけど……
勤務中だから……出ない。


どうしよう…。

メッセージを送っておく。




《緊急につき、すぐ連絡して！！！》





しばらくすると実弥から着信が入った。
すぐさま出る。

『実弥？』

『どうしたァ？あわてて………何かあったんか？』

『今すぐ煉獄さんに連絡取れる？
あのね？詩乃さんがっ！！』

事情を説明すると、実弥はしばらく絶句していたが……


『……事情は分かったァ。今から煉獄にすぐ連絡する。俺も出来る限り協力するから。お前は詩乃さんと会える時に支えてやれよ？』



『うん……頼りにしてる』

詩乃さんの気持ちを考えると……
涙が込み上げてきた。


『A……落ち着け。お前が泣いてどーすんだ？絶対に大丈夫だ。
煉獄とは、まだあまり話した事ないが…誠実で、真っ直ぐな奴だと感じている。親父さんが何を言おうと、きっと詩乃さんと子供達を守りぬくと信じてる。』


『うん、うん……そうだよね。信じてる。
まだ退院までに数日あるから…煉獄さんも間に合うよね？』


『間に合うようになんとかするからな？
お前も、まだ産後間もないんだ。考え込まないようにしろよ？結絆もいるんだ………な？分かったか？俺に任せろォ』

実弥がゆっくりと……そしてすごく優しいトーンで
私に言ってきた。

そうだよな。
実弥を信じて任せよう……。


『うん……分かった。忙しいのにごめんね？
じゃ……』



絶対に……離婚なんてさせないから！！

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