出来ちゃった！？ 3【不死川実弥】

実弥に言えない ページ43

＊

あれから煉獄家は……産み分けするために
頑張っているらしい。

詩乃ちゃんの話だと、
煉獄さん……
責務を全うすると張りきってるらしいし！！
詩乃ちゃん……大変そうだなぁ。
でも早く男の子、授かるといいね！



…蜜璃ちゃんは、伊黒さんのお店に就職？し、花嫁修行兼お店を手伝い始めた。
来年結婚式控えてるらしい。



二人とも、目標を持ってキラキラしてる。
まぶしく感じた。







では……私は？
何か目標あるの？やりたいことは？
そう考えてた時……ある資格に目がいく。



やってみたい。
そう思った。




高校卒業して、実弥と結婚……二児の母となり
幸せだし、それなりに充実している。

……元々進学するつもりでいたけれど
私は母となる事を選んだ。
それについて、後悔はしてない。


でも……このまま何もしないのはイヤ！



皆に刺激され
何かを始めたい衝動にかられた。
元々興味のあった事を勉強したくなり
実弥に内緒で、ある教室に通い始めた。



そのことを実弥に何度も話そうとするが……
まだ子どもが小さいから……
３人目が欲しいって言ってるし
反対されちゃうかも……そう思うと
なかなか話を切り出せないでいた。



そう思っていたある日、
レッスンが押してしまい、帰りが遅くなってしまった。
保育園まで一時預かりをしてもらっていた子ども達を迎えに行き、帰宅すると、すでに実弥が家にいた。





ヤバ……





「ただいまぁ……」
静かに家に入ると、待ち構えていた実弥に
言われてしまう。




「A、こんな時間まで何処行ってたんだよ？」



なんて言おう……別に悪いことしてるわけじゃないし、正直に言えばいいのに、つい……嘘をついてしまった。


「……え？あ……詩乃ちゃんたちと喋りすぎて……遅くなっちゃったぁ。あ、夕飯……すぐ作るからね？」



実弥をチラリと見ると、じぃっと私の顔を見つめ


「ふぅん……」


一言言うと、ムスッとしてスマホに目を移してしまう。








なんか……機嫌が悪い？

どうしよう……

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