異変 ページ37
あれからどれだけ時間が経ったのか……
落ちてくる点滴をぼんやりと眺めている。
母「A、実弥くんがきたわよ？」
実「わりぃ…遅くなった…」
礼服のままの実弥だった
学校から直接来てくれたんだ…
心配させて申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
母「お母さん飲み物買ってくるわね？」
気を遣って2人にしてくれる。
何も言わずそっと抱きしめてくれる実弥
『実弥……こわいよ……』
実弥の胸で静かに泣いた。
実「先生から話があるみたいだから聞いてくるから…少しだけまっててくれ…」
頷く私。
行ってくると言い、病室を出ていった。
ーーーー
実弥視点
診察室へと案内される
実「妻がお世話になりました。お腹の子は大丈夫なんでしょうか？」
医「奥様の状態は、切迫流産です。
今の時点で…はっきりは申し上げられません。
お腹の張りを止める薬を点滴してます。あとは、しばらく入院していただいて、安静にしていただくしか方法がありません。」
実「そうですか……」
医「お腹の赤ちゃんの生命力を信じましょう。奥様は、不安でいっぱいだと思います。支えてあげてくださいね。」
実「……ありがとうございます。宜しくお願いします。」
オレは……頭を下げることしか出来なかった。
ー病室へ戻るー
実「戻ったぞ…」
『実弥…』Aがオレを見る。
その表情を見ると、言い知れぬ不安で、壊れてしまうのではないかと思った。
「先生は、最善を尽くして下さっているから…Aは、安心して身体を休めろ。オレの心配はいらないからな。今は、自分とお腹の子をいちばん大切にしろ。いいな？」
『ごめんね……』
「もう…謝るな」
己の無力さを思い知らされる
オレは…Aのために何が出来るんだろう
側にいてやるくらいしか……
情けねぇ……
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しほニャン - 更新楽しみにしています。 (2021年1月14日 21時) (
レス) id: 0604561815 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し - 続編おめでとうございます！続きも楽しく読ませてもらいますね〜(*^_^*) (2021年1月10日 23時) (レス) id: ff085d1bee (このIDを非表示/違反報告)
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