異変 ページ35
家に帰るとソファーに座る
『実弥ごめんね…びっくりしちゃったね』
「本当に…大丈夫なのか?」
『分からない…出血を繰り返さなければ大丈夫みたい。心拍も見えたしね』
「とにかく……無理しないようにしろよ?」
『うん。気をつけるね、何かあったらすぐ病院へ行くよ』
「そうだな」
最近は実弥が夕飯を作ることが多く
今日も作ってくれている。
今日は珍しく匂いで気分が悪くなることもなく
『今日は公園で歩いたからかなぁ?少しなら食べれるかも』
「食べれるなら良かった」
ほんの少し食べた
次の日から実弥がまた帰りが遅くなるからと、
母に来てもらうことになる。
ピンポーン
『お母さん、来てくれてありがとう』
「A、大丈夫?」
『うん、昨日はびっくりしたけどね』
「お父さんには、しばらくこっちにいると言ってあるから。心配しなくて大丈夫よ、
実弥くん一番忙しいでしょ?今週…卒業式でしょ?」
『うんそうなんだよ…だからついつい……』
はぁ…と、母はため息をつく
「安定期に入るまでは、無理してはだめよ?
あなたのことだから、どーせ…家事手抜きしてないでしょ?埃じゃ死なないんだからね?わかった??」
う……バレてやがった……
さすが我が母
するどい
『うん…気をつける』
母は、洗濯や、掃除を一気に片付け
イチゴ買ってくるわねぇ〜と
買い物に出かけた。
1人リビングで待つ……
………………。
暇だ……
『安静って……辛いなぁ……』
でも昨日の
ぷちん
って音のあと、腰の鈍痛……
温かい何かが落ちてきた感覚を思い出すと不安になる
また出血したら……
こわい
今はお母さんに甘えておこう
お母さん……ありがとう
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しほニャン - 更新楽しみにしています。 (2021年1月14日 21時) (レス) id: 0604561815 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し - 続編おめでとうございます!続きも楽しく読ませてもらいますね〜(*^_^*) (2021年1月10日 23時) (レス) id: ff085d1bee (このIDを非表示/違反報告)
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