はじめての大喧嘩 ページ21
マンションを出ると駅までの道のりを歩く。
あ…終電に間に合わなかった。
スマホを取り出し母に電話する
母「A?こんな時間にどうしたの?」
『お母さん……お母さん……』
私の異変に気づいた母は、
「今…どこにいるの?動いちゃだめ。そこにいなさい」
電話を切って父が迎えにくるまで待つ。
待っている間スマホの画面を見つめ続ける。
でも、実弥からの連絡はなかった。
『探してもくれないんだ…』
淡い期待も泡のように消えた
ーーーー
しばらくすると、父と母が迎えにきてくれた。
両親を見ると涙が溢れる
母「A。家にいこうか…」
『おかあ…さん………うわぁぁぁ……』
子供のように泣きじゃくった
母は、何も言わず背中を擦ってくれた。
実家に着くと、母がお茶を入れてくれる
母「実弥くんと…何かあったの?」
『今は……話したくない』
「そう?じゃあ、今日はもう寝なさいあなたの部屋そのままになってるからね?」
母に促され2階にいく。
自分の部屋のベッドに寝転がるとため息をつく。
ここのところ実弥と一緒に寝ていなかったな……
シングルベッドの狭さに救われる
どうしてこんなことになっちゃったんだろう……
ーうるせぇなぁー
ーお前みたいに暇じゃねぇんだよー
お願い……嫌いにならないで…
あなたが居なくなってしまったら
私は…生きていけない
ごめんなさい
あなたの気持ちを分かってあげられなくて
ごめんなさい
私は
ただただ
あなたを支えたかった
あなたに触れたい
あなたの温もりを感じたいのに…
あなたが
遠い
私は泣きながら眠りに落ちた
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しほニャン - 更新楽しみにしています。 (2021年1月14日 21時) (レス) id: 0604561815 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し - 続編おめでとうございます!続きも楽しく読ませてもらいますね〜(*^_^*) (2021年1月10日 23時) (レス) id: ff085d1bee (このIDを非表示/違反報告)
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