出来ちゃった！？ 【不死川実弥】

初体験 ページ8

＊



実弥は寮暮らし。

当たり前だけど警察官ばかりいるし

そこに転がり込むわけにはいかず……



ラブホにきた。

ついついキョロキョロする私。

実弥は私の腰に手を回し

「こらァ、キョロキョロすんなァ……」

頭を小突きながらも、部屋を選び

パネルに付いたボタンを押す。

「だって……こういうとこ初めてなんだもん」

付き合う初日にいきなりお泊まりなんですよ？

しかも……こんなとこ……


そんなこと全く気にしてない様子の実弥


ガチャリとドアを開けると、

少し薄暗い部屋に入る。

中に入ると、大きなベッドと

広いお風呂……

うわぁ……ヤバイ……

ドキドキしてきた……

今から実弥と…どうしよ……



するとふいにふわりと

後ろから抱きしめられた。

う……実弥にバックハグされるなんて…

兄貴のハグではなく彼氏としての……

考えたら、顔に熱が集まる



「緊張してんのかよォ？」



「実弥は……なんか…こーゆーとこ……
慣れてるよね？来たこと…あるの？
余裕っていうか……」

つい聞いてしまう

「…………まぁな」


それ以上は言わなかったけど……

当たり前か……。

てか……彼女いたんだね。
なんか……胸が痛い

ま、普通に考えてこのルックスで……
いないほうかおかしいよな。



「そーゆーお前はァ…
あいつと来た事ないんかァ？」

今度は実弥が聞いてきた。

「ナイナイナイ！」

私の返答を聞くと
「へぇ……クックッ……俺とが初めてかァ」

「はい、そーですよー。兄貴みたいに
経験豊富じゃありませんからァ」

膨れっ面になると

「……兄貴じゃねぇだろォ？」

そのままベッドに押し倒され
実弥が私の上に乗った。

触れるだけのキスをすると
器用に片手で服のボタンを外しながら……

反対の手で私の髪を撫でそのまま頬に這わせた。

そして……耳元に息がかかる

ぞくりと全身に鳥肌が立ち
思わず声が出た。


「ひゃ……」


「色気のねェ声……クックッ……
俺を試すんだろォ？このままじゃ……
妹確定だなァ？」

身体を密着させながら
い……意地悪な事を……


「だって……」


だって私、悠太と
最後までシたことないもん
私が卒業するまでと…
拒んだから彼はきっと他の女の子と……

こんな時に……どうして…
ポロポロと零れ落ちる涙をみて驚く実弥



「わりィ……」



「実弥……違うから……私

実は…初めてなんだよ…」

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