２度目の里帰り ページ37
＊
泣きじゃくる子供のような私を
実弥は優しく抱きしめてくれた。
私の呼吸に合わせて背中を擦りながら、
トントンとしてくれる。
まるで……私が赤ちゃんみたい。
そして、私の少し赤くなった頬に手を添えながら
小さな声で言った。
「わりィ…痛かったかァ？」
そして、ごめんなァ？と、頭を優しく撫でた。
違うの……私が子供すぎるんだ。
私は、静かに首を横に振る。
「お前の母ちゃんに任せるから…
ゆっくりしてこいよォ。」
「でも…実弥のお世話が…」
心配する私に実弥は優しく言った。
「俺の事は心配すんなァ。自分と拓弥の事だけ
考えろォ。1週間後……迎えに行くからなァ？」
一週間か……。
これで解決出来るかは分からないけれど
少しは気持ちが上向きになるかもしれない。
実家に帰ると……
「酷い顔して……寝れてないでしょ。
……拓弥は、ミルク飲んでる？」
「……完全母乳」
お母さんは、そうなのね。と、
少し考えて、私に言った。
「夜寝る前だけ…ミルクにしなさい。腹持ちがいいから、あなたもゆっくり眠れるはず。」
え……ミルクは飲ませたくないのに。
「でも……ミルクって……」
「色々こだわりがあるかもしれないけど、
母親が倒れたら何の意味もないわよ？」
子育ての先輩に言われ、納得する。
「お母さん……。分かったよ…。」
こうして、夜寝る時間を長くもてるよう努力し、
昼間も母に甘えたりすると、少しずつ、
元の自分へと戻っていった。
ふとスマホの待ち受けの実弥を見つめると…
無性に逢いたくなる。
「逢いたいなぁ……」
気がつくと
早く逢いたい
メールをしていた。
─────
作者より
Aさま……
今日お星さまが……赤くなりました！
作者の作品に
評価下さった皆さま、
本当にありがとうございました。
明日からも頑張れます！
今後もお付き合い…よろしくお願いします！
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えのき(プロフ) - 月影美國さん» 嬉しいコメントありがとうございます！素直に嬉しいです。シリーズ5まであり継続してますが、関連作品と同時進行している為只今ストップしています。まもなく更新再開しますが……宿題はやってくださいねww (2022年7月18日 16時) (
レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
月影美國(プロフ) - この話の虜になりました。宿題の存在を忘れるくらいのめり込んで読んでますｗｗガチで小説として出してほしいくらい好きです。続き楽しみにしてます！！ (2022年7月18日 15時) (レス) @page47 id: 78f9c276ca (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 游さん» はじめまして。沢山のコメントありがとうございます。多忙にて、返信出来ておらず申し訳ありません。読み方は、たくみです(^-^)読者様から応募いただいたお名前です(^.^) (2022年1月4日 21時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
游 - また続けてのコメントですみません｡｡｡ 拓弥(たくや)それとも拓弥(たくみ)ですかね？ 不死川さんの名前が実弥(みや)と書いて(さねみ)と読むので お父さんである実弥(さねみ)さんから一字を貰って 拓弥(たくみ)ですかね？ (2021年12月12日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
游 - 続けてのコメントですみません(>_<) お聞きしたいことがあるのですが｡｡｡ 第一子誕生で赤ちゃんが男の子でその名前の読み方って 何ですかね？ (2021年12月12日 2時) (レス) @page33 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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