出来ちゃった！？ 【不死川実弥】

ストーカー？それとも？ ページ25

＊

実弥が迎えに来た。


「準備出来たかァ？」



私は玄関の外をキョロキョロ見渡し、
誰も居ないことを確認。


「ね、ちょっと見せたいものがあるの」


「は？予約時間に間に合うんかァ？」


「すぐ終わるから。でも、外では
話せないから。とりあえず中入って？」



玄関の中に入ると早速スマホを渡す。


「これ。見て？」


写真を見て驚く実弥。


「ンだよこれ……
ガチで職務中じゃねェかァ！」

青筋立ててイライラする実弥。





「誰なんだろう……怖いんだけど」



「まさか……あいつか？」



「あいつ……？悠太ってこと？」


悠太か……。でも、彼の性格からしたら
こんな面倒なことしない気がする。


「でも…悠太は、私達の事知ってるし……
もし何かあったら直接私の所に来ると
思うんだよね」


「だよなァ……」


実弥も心当たりがないようだ。






だとしたら……





誰？





「卒業式まであと少しだろ、なるべく
外には出るなよ？出る時は俺とか、
親と一緒にしろ」


「うん……そうする。でもさ、実弥に迷惑が
かからないかな。それが心配だよ……」


私は…最悪学校にバレてしまってもいい。


でも、実弥の経歴に傷をつけたくない。
後少しで昇進試験を受けられるんだもん。
絶対的私のせいで足をひっぱりたくない。


不安そうにしていると、
ふわりと私を包みこんでくれる実弥。


そして心地よい優しい手…
一緒にいると安心するよ……


「心配するなァ…俺に任せとけェ。
お前は、自分と腹の子の事だけを考えてろォ」
分かったか？と、私の視線に合わせて
言ってきた。


「実弥……」


それでも心配なんだよと、実弥を見つめると

優しくキスをしてくれた。

「そんな顔すんなァ…お前の事はすでに
上司に報告済だからな？
俺の事は、心配ねェから」

大丈夫と、頭を撫でてくれる実弥。

実弥を信じよう。

「うん……分かった。」



──────
ー実弥ー




それにしても……





一体誰だァ……？

こんなふざけたメール寄越しやがって…

いい度胸してるじゃねェかァ…






今Aは不安定だ。






何がなんでも俺が守らねェとなァ…

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