エイムズ兄弟の姉様

20話 ページ21

カルドさんが無言で私を見つめるのをやめたあと普通に書類をやりはじめた。

……なんかしゃべれよ！無言で見つめたくせに！
もうやだぁ、怖いよぉ、なんなんだよこの人ぉ。

嘆きながらも書類をやり進める。


そして私はこのあと…地獄を見た


二人とも無言で、ひたすら書類をやっているなか私は眠気に襲われていた。

眠い！ただ眠い！朝からマッシュ君の裁判の弁護したり、マッシュ君送り届けたり、レインとお話ししたり！そして今！書類を片付けてる！

えっ？結構頑張ったくない？
これってカルドさん来なければ、そのまま寝れたんじゃないの？書類明日に回して。

……ｸｿｯカルドさんに書類手伝わせなきゃよかった！
…いや、ね、別にね書類手伝ってくれんのはさ、ありがたいんだけどね、こんな夜中じゃなくていいよねって話だよね。
しかもね、二人とも話すことなく無言で書類やったんだよ、これだったら今じゃなくてよかったよね。

……とりあえず！この空間に耐えられないんだよ！私がね！
何か話題はないのか…？何か探しだせ！私の頭ぁ！

………ハチミツ…！いや…でもなぁ…カルドさん(蜂蜜中毒者)にハチミツの話は、ダメな気がするんだよなぁ…

ｸｿｯどうする？ハチミツの話か、このまま耐えるか！

……とりあえず…話してみなきゃ損ダヨネ。
"Aは考えることをやめた！"

A『…カルドさん…ハチミツ刺身って美味しいですかね…？』

見た感じ美味しくなさそうだけどね。
刺身には、醤油だろって思ってるけど案外美味しいかもしれんしね。

カルド「ええ。とっても美味しいですよ。今度食べてみますか？」

…カルドさんがおかしいのか、私がおかしいのかを確かめる必要もあるし、食べてみますかね。

A『神覚者が、美味しいって思ってる位だから食べてみます』

神覚者(異常な方)が美味しいって言ってるんだ、これで不味かったら私かカルドさんがおかしいんだ。

カルド「そうですか！ではこの書類を終わらせたら食べに来てください！」

…すごいルンルンだな…。
スゲェ書類進める速度が上がってる！
でも、食べに行く前に…

A『食べに行くのはいいですけど、先に寝かせてくださいよ…私、今日ほとんど寝てないんですよ…』

これで寝ずに食いに行くぞって言われたら、流石に逃げるよ

カルド「ええ。いいですよ。神覚者なんだからしっかり寝てくださいね」

A『ありがとうございます…』

よかったぁ、これで書類を終わらせたら寝れる…

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