すれ違って惹かれ合うpart２【そらる】

すれ違い57 ページ14

おかえりなさあああああい…！

ひとつひとつ、責任を持って、発言や行動をしていきたいと改めて思いました。


そ、し、て、お気に入り50人ありがとうございます！これからもよろしくお願いします。

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一ノ瀬side


俺と西野の間に微妙な空気が流れる。


『ご、ごめんね。私は、大丈夫だよっ！』


そんなこと言ってるけど、顔真っ赤じゃん。


悪いことしたな…


「奢るから、ごめん。許して。」


俺、今日何回 許して って言えばいいんだろ。


まぁ、こんなことが無くても奢るっていうのは誘ったときから決めていた。


でも、西野は、

『え、え、そんな…私だって気づかなかったし。』


首を横に振っている。



「俺が払うからいーの！誘ったの俺だし。」


ちょっとくらい、かっこつけさせて……？



『…じゃあ、今回は、お願いします！』



ペコリと頭をさげる。


高校のとき、西野ってこんなんだったっけ？



やたら礼儀正しいというか…
目上の人と接してるときみたい。








「俺が勝手に奢るだけだから、そんなに気にしなくていいよ。斎藤さんはいないから。」





『…っ！ごめん。』


あぁ、また謝らせちゃった。

謝る必要なんかないのに。


ただ、遠いどこかでわらっていて欲しかっただけなのに。。。




『一ノ瀬は好きな人、とか……いないの？』




店に流れていたBGMが一瞬止まり、違う曲が流れ出す。




「えぇ� …いるけど。」



ダメだな…俺。


なんで言えないんだろ。
西野だよって言えよ…


「西野は…？」



俺じゃないんだろうけど。って心の中で付け足す。


俺じゃなかった時にあまり悲しまないように。


でも、期待してる自分もいる。






んー…と考えた後で、西野は答えた。



『そらるさん…かな？』





どういう意味で答えたのか、わからなかった。

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