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そらるside
Aの酔鯨禁止！と告げてから約6日目。
↑日付を飛びます。
ドカッ＿＿＿＿＿
Aの部屋からいつもはしない音が聞こえる。
少し空いた扉を覗いてみると＿＿＿＿Aが大量の日本酒が転がり荒れた部屋の隅で怯えていた。
いつも付いているパソコンの画面は消え､明るくされている部屋の電気も消えている真っ暗な部屋。
取り敢えず見えづらいから豆電球を付ける。
彼方｢…………A？｣
俺は部屋の隅で怯えているAに近付いた。
Aは頭から毛布を被り､両手で頭を守る態勢をしながらビクビクと怯えていた。
A『…………。ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ』
何を聞いても答えず､何かに怯えているのか顔を一切あげない。
でも1人寂しく泣いているのは分かった。
この態勢を俺は見た事がある。
正確には“あの頃”のAが､俺に心配かけないよう隠していた態勢だ。
あれから約7年も見なかったから忘れていた。
Aが酔鯨を飲み始めたキッカケを。
少しでも毎日のように飲み続けている事で､Aのメンタルは保たれていると言う事実を。
昔のように話せて笑うようになったのも､家の中でも仕事が出来るようになったのも､自分から料理をし始めるようになったのも＿＿＿＿＿
出れなかった外へ出れるようになったのも。
そんなAにとって薬のような酔鯨を､俺は飲酒禁止してしまったのか。
(入院中は薬の中に少量のアルコールが入っていた。)
忘れようとしていただけで､“あの頃”の恐怖は身体が覚えていたのだろう。
彼方｢…………A？聞こえるか？｣
俺は目の前で怯えるAの頭を右手で撫でながら､Aの名を優しく呼んだ。
彼方｢もう怯えなくていい。“あの頃”と今は違う。
ごめんな､酔鯨の飲酒禁止なんて酷い事させて。｣
A『…………ぃさん………？』
彼方｢明日から酔鯨を飲んでいい。
だからいつものAに戻ってくれないか？｣
A『…………ぃかけ…………さぃ。
ありがとぅ…………ぃさん。』
ビクビクと怯えていたAは毛布から顔を上げなかったが＿＿＿＿＿＿途切れ途切れでも俺に感謝を言いながら､俺の右手の袖を強く掴むとそのままカクンと眠ってしまった。
俺は眠ったAを持ち上げ､優しくベッドの上に寝かせた。
※酔鯨には薬のような効果は多分ありません。
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幽鬼(プロフ) - ロアさん» ロアさんのコメントに返答しなかった私が悪いのですから謝らないで下さい。 (2019年10月13日 16時) (
レス) id: 5875e830d4 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 幽鬼さん» こちらこそキツい口調になってしまい申し訳ありません。人に対する配慮を忘れておりましたそういうことなんですね。不快な思いにさせてしまい大変申し訳ありませんでした。コメントは一応消しておきます (2019年10月13日 13時) (レス) id: 148e7f1d83 (このIDを非表示/違反報告)
幽鬼(プロフ) - ロアさん» コメントを下さっていたのに返答せずすみませんでした。マスクの名前が“一郎”なんです。 (2019年10月13日 2時) (レス) id: 5875e830d4 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - あまちゅ…今日あまちゅ似のイケメンを見かけたので作品にあまちゅの名前あって一人でにやけました(笑) (2019年10月5日 20時) (レス) id: b24d1277ec (このIDを非表示/違反報告)
幽鬼(プロフ) - まさきさん» 本当に絵を描く事が上手い方や塗る事が上手い方には劣りますよ。温かいお言葉ありがとうございます。 (2019年9月15日 13時) (レス) id: 5875e830d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十騎 幽鬼 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年8月16日 13時
