神秘なる世界２【wrwrd!】 (ページ3)

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第33話　小さな宣戦布告ページ3

『...なんででしょうか？』
「決まっとるやろ」

「実技、戦闘や!」

...

『え、戦うんですか!?』

いや、私。何で戦うのかを聞いたのではなく、何故なのかを聞きたかったのですが。
「お前、ふざけてるのか？」
ひとらんさんが私の声を代弁、しんぺい神さんも頷いてくださる。
「いやまあまあ、Aがどれぐらい戦闘出来るかって調べておくべきやん！...大丈夫やて、おれもさすがに真剣ではやらへんし」

いや！戦いたくないんですが！
「そんなに怪我させるなよ？」
「はいはい!!大丈夫ですよ～」
不安、この一言につきる。
「じゃあA、明日の午後に闘技場でな」
『闘技場!?』
そんな血生臭いところ...
「あれよ、訓練用の。戦闘訓練所みたいな」
しんぺい神さん、捕捉ありがとうございます!!
「あと[神の子]ってわかるような能力はなしな？敵にバレたらあれやし...なあひとらん」
「正確には勝てないからでしょ？」
まあ、完全に動きを止めちゃったら最強だし、なにより[神の子]が増えてる！ってなんもんね。

「しーｯ！いいか、賛成派にしたいんやったら二週間以内に、俺を唸らせる技術を身につけることや!わかったな!?」
『は、はい。了解です!』
返事をしたころ、廊下から大声が聞こえる。
「こらーっシャオロン、さっさとこいや!!結果、俺１人やんけ!!!」
「じゃっ俺は戻るで!明日な!!」
そう言って部屋から出られる。

『嵐のような方でしたね...』
もう色々ありすぎるのと、シャオロン様が去ったので安心しているのもあってか、本音が漏れる。
「というか、戦闘許可したけど大丈夫？」
『あっ...』
はっ、そうだ!流れ的にオーケーを出してしまったが、これかなりヤバイのでは？
「シャオロンとの戦いやと無傷は勿論、大怪我もないとは限らないからな...」
しんぺい神さんの口から、当然のように大怪我という言葉が出る。シャオロン様恐ろしい...
「明日は朝から畑にきて、その後少し戦いの練習するかな？」
『ありがとうございます...お願いします!!』
「じゃあいつからがいいかな？こっちは朝5時くらいか『5時でお願いします!!』おぉ元気いいね、わかったよ」
そう、時間はいくらあっても足りないのだ。
「じゃあ朝5時にAの部屋前に向かうから、それまでに準備とかしておいてね」
『わかりました!!本当にありがとうございます!!』
明日は朝一。
今日は早めに寝なければ、そう思うAがいる部屋の時計は6時をさそうとしていた。