239 ページ22
爆豪サイド
俺はわいわいバカみてぇに騒ぐ奴らから離れて自分の部屋に行った。
今、自分が情け無くて、悔しくて堪らない。
俺はなんで仮免持ってねぇんだ。
あいつが敵と戦って、傷付いているとき俺は何していた。
なんで俺はヒーロー活動が許される身分じゃねえんだ！！
クソ髪やクソデクの話ではあいつは敵の殺し屋と対峙して戦い、そのときに毒を受けたにも関わらずその後敵の頭と戦ったそうだ。
そのときにすでに限界だったそうだ。
けれどあいつはそれを隠して戦い続けた。
守ろうとした。
自分がもう死にかけだというのに、他の怪我してる奴を気にして無理矢理に個性を使おうとしたらしい。
バカじゃねぇのか。
いや、あいつ以上にもっとバカなのは俺だ。
俺は、あいつを、守りたいと思っている。
それはこれからもずっと変わらねえ。
あいつが強くて守られることなんていらねぇと言っても守るつもりだ。
そのつもりだった。
けど、実際俺はあいつが怪我してるときに何もしてやれなかった。
できなかった。
あいつがインターンに行って少しイラついていた。
自分より先に行かれるのが気にくわなかった。
あいつがインターンに行ってから何かずっと悩んでいることには気付いていたのに、何もあいつを支えようとも、何もしなかった。
俺、バカだ。
Aにそんな態度取っておきながらあいつが死ぬかもしれないと聞いて怖かった。
恐ろしかった。
もうAに会えなくなるのか。
話したりもできなくなるのか。
嫌だ。
そう思った。
学校でのプールやI・アイランドであいつが死にかけたとき、俺は近くにいれたから助けようと動くことができた。
俺はそれが出来たハズなのに！！
することができなかった！！
なぁA。
俺、まだお前に伝えられてねぇんだよ。
お前のことが好きだってのも、何も。
お前が俺のことどういう風に思っているかも分からねぇ。
けど、俺はお前が好きなんだ。
伝えてぇんだよ。
伝えずに終わっちまうなんて嫌なんだよ。
だから、A。
爆豪「絶対に・・・戻ってきてくれよ・・・！！」
LINAを送っても既読はつかなかった。
俺はスマホを握りしめたまま、いつの間にか寝てしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羽(プロフ) - 私、こういうミスとかこれから起こると思うので、そういうときはご指摘頂けると嬉しいです！こういうコメントでも読んで頂いているのだと実感できて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2019年12月22日 21時) (
レス) id: da11f27698 (このIDを非表示/違反報告)
羽(プロフ) - 坂山奈里さん» 凄い細かいところまで読んでいただきありがとうございます！ここの場面では長針ですね。短針と書かれるのは相澤先生とクロノが治崎達から離れたときです！わざわざご指摘ありがとうございました！ (2019年12月22日 21時) (レス) id: da11f27698 (このIDを非表示/違反報告)
坂山奈里(プロフ) - 230のクロノが自分の個性を説明するセリフの最初は長針てばなくて短針です！多分・・・ (2019年12月22日 20時) (レス) id: 0c633022eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羽 | 作成日時：2019年12月13日 6時
