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貴女サイド
天喰「ずっと笑わなくていいんだ。時には・・・・・自分の感情に素直になって。
無理して繕っても、しんどいだけだよ。」
そう言われて、初めて自分が隠し切れていなかったことに気付いた。
先輩の肩を私の涙が濡らしていった。
貴「でも・・・・・繕わないと・・・すぐに、壊れてしまいそうで・・・・・・」
天喰「大丈夫。君ならきっと、壊れてもすぐに直せる。」
貴「本当ですか・・・・・？」
天喰「君は、「次期平和の象徴」じゃないか。」
いつの間にか、自分がそう言われていたのも忘れていた。
生きるのに、必死になっていた。
そうだ、私はヒーローなんだ。
自分で言うのは恥ずかしいが、皆から憧れられて、強いと認められるようなヒーロー。
私は、ヒーローAだ。
貴「ありがとうございます・・・・、天喰先輩。
私・・・まだ頑張れます。」
天喰「でも・・・無理はしないでね。」
貴「ありがとうございます！！」
それから天喰先輩と少し話してから彼は出て行った。
関西中心に活動しているというのに、わざわざ来てもらってありがたい。
天喰「頑張ってね、A。」
貴「はい。サンイーター。」
自分でも自分が壊れていたのに気付いてないなんてバカだなぁ。
隠せてない自分も嫌だ。
せめて最期まで綺麗で強いままでいたかった。
けど、それも叶わないんだろうな。
私の寿命は、確実に短くなってきている。
だから、せめて、
貴「皆に会いたい・・・・・・。」
少しでも、元気なままで。
少しでも、辛い様子を見せないように。
皆の記憶の中の私はヒーローであるように。
今すぐ、皆に会わないと。
これ以上しんどくなったら隠せそうにない。
だから今すぐ。
皆に会いたい。
「・・・・・・1日だけ。しかも前回と違って夕方までです。それ以上は・・・貴女の命を保証出来ません。」
貴「ありがとうございます。」
「本来なら体に直接薬を入れておかないと危ないんですよ。飲み薬だけじゃ不十分だから。」
貴「分かっています。体に負担になることは絶対にしません。」
「当日は車椅子で生活してね。それが条件。
もちろんだけど、訓練なんてしたら死ぬからね。」
貴「はい。」
「どうしても、行くの？」
貴「はい。」
次に皆に会えるのが、最期になるかもしれない。
だから、行かないという選択肢はもう私にはなかった。
私はとある人に電話した。
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える(プロフ) - 一気に読んでここまで来ました！そして契約の個性が解除されたシーンで泣いちゃいました・・・！夢小説で泣いたのは初めてです。生きれることになって本当によかったです！！続編と番外編はこれから読みますっ。 (2021年2月8日 3時) (
レス) id: 49e70c19e1 (このIDを非表示/違反報告)
羽(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！更新頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2020年1月5日 6時) (レス) id: da11f27698 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - 続編おめでとうございます！夢主生きてぇぇーー!!めっちゃいい感じです、これからも更新ファイトです!!!! (2020年1月5日 1時) (レス) id: 2c7a607a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽 | 作成日時：2020年1月4日 16時
