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no side
Aの誕生日から一週間後、Aの個室にはAに少し似た男が訪ねていた。
彼の名は力。
Aの父親だ。
そして、彼はAの上に手をかざした。
どうか、Aが元気になるように。
どうか、ヒーローになれるように。
どうか、良い方向に変わった母親を見れるように。
そういう願いを込めて一生懸命力を注いだ。
辺りは温かい光に包まれた。
そのときだった。
Aがゆっくりと目を開けた。
まだ意識は朦朧としている中、彼女は自分に力を注いでくれた男の人を見た。
貴「あ・・・・・貴方は・・・？」
久しぶりに出した声は掠れていた。
手も上手く動かない。
しかし、それも力の手から出る光を浴びていくうちに治っていった。
力「俺は・・・・・ここの職員だ。
たまたま俺の個性がお前に適合してな。
大丈夫か？」
貴「はい・・・・・・・。ありがとう、ございます・・・・・。」
力はそのまま自身の個性のキャパが来るまで続けた。
ちなみに、彼の個性の反動はAと同じく体温低下だ。
2時間くらいかけてAは腕や足が自由に動かせるくらいにまで回復した。
2ヵ月ほど体を動かせなかったにも関わらず、凄い回復力だった。
力「ふう。もう大丈夫か。じゃあ、俺は帰るな。
・・・・・・大きくなったな。」
貴「ありがとうございます。あの、貴方もしかして・・・・・」
Aは少し察した。
もしかして、彼は会ったことはないが、自分の父親ではないのかと。
力「俺は、ここの職員。じゃあな。元気で。」
力はずっと母親から助けることの出来なかったことを後悔していた。
そして、もう自分には父親を名乗る資格はないと思っているのだ。
そのまま力は出て行った。
1人で部屋に残されたAは呟いた。
貴「どうか、貴方もお元気で。お父様。」
一度も会ったことはない。
けれど、なんとなく分かった。
彼こそずっと会いたかった父親だと。
貴「またいつか、お会いしたいです。」
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える(プロフ) - 一気に読んでここまで来ました！そして契約の個性が解除されたシーンで泣いちゃいました・・・！夢小説で泣いたのは初めてです。生きれることになって本当によかったです！！続編と番外編はこれから読みますっ。 (2021年2月8日 3時) (
レス) id: 49e70c19e1 (このIDを非表示/違反報告)
羽(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！更新頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2020年1月5日 6時) (レス) id: da11f27698 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - 続編おめでとうございます！夢主生きてぇぇーー!!めっちゃいい感じです、これからも更新ファイトです!!!! (2020年1月5日 1時) (レス) id: 2c7a607a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽 | 作成日時：2020年1月4日 16時
