呪術師と敵襲 ページ30
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新たに右耳にピアスが開いた日から二日後。私の警戒はほとんど解けたのか、船員さんたちのほとんどに敬語はやめてくれと言われ、最初よりだいぶ雰囲気も良くなった。
が、変わらず穏やかな時間を過ごしていたところに、突如その時はやって来た。部屋の中でイッカクさんと簡単な女子会をしていた時、大きな音で船内に警報が鳴り響いた。
何事かと彼女に問いかけてみると、「敵襲だ！」と目を見開きながら言った。
「でも大丈夫。大体男共が追い払うから、私はほとんど戦ったことはないんだ。大人しく隠れてればすぐに終わるよ」
『…そう、』
「もしこっちまで来てもアタシが追い払うからね！」
鉄パイプを取り出し、ぐっと構えるイッカクさんをやんわりと制し、その時は私がやると言って下がらせた。
戦闘において足は引っ張らないとローさん───私は船員じゃないから、船長と呼ぶ必要はないと言われた───に豪語したはいいものの、私が戦えることはローさん、ペンギンさん、シャチさんくらいしか知らない。
「気を付けて」と心配してくれる彼女の声を背に、外から響き始めた爆音に眉を顰めた。
＊
Noside
敵襲を知らせるベルが鳴り響き、各自船員が戦闘態勢に入ってからどのくらいの時間が経っただろうか。
実力的にはハートの海賊団の方が圧倒的に勝っているが、それを知ってか知らずか、数で攻め込んできたある海賊船。
半数近くは落としたが、一人に対する相手の多さに困惑する船員が多く、普段の実力を十分に発揮できていなかった。
そんな中、ローは船長であろう男を含め、数人が船の中へと入っていくのが見えた。
──────中に船員はいない。恐らくだがイッカクとAは女子部屋にいる。
どうかそのまま大人しくして見つかるんじゃねェぞ…！と先ほどよりも早いペースで相手を斬り、海に落としていく。
イッカクはともかく、Aが戦えることを知っていても実力がどの程度かわからない以上あまり奴らを野放しにしておくのは危ない。
しかも中に入って行った奴らは手配書にも乗っているそこそこ実力のある賞金首たちだ。
ローは少しの焦りを押し殺し、極めて冷静な態度で船員たちに指示を飛ばしている。数にてこずっているとはいえ、船員たちは怪我の一つもしていないあたり流石と言ったところだ。
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ちあき(プロフ) - shionさん» 初コメありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです！！続編までもう少々お待ちください！！ (2022年9月29日 8時) (
レス) id: 2fefdf0ec1 (このIDを非表示/違反報告)
shion - 初コメ失礼します！！読んだら本当に止まらず､すっごく面白くて！！もっと早くに出会っていたかったですっ…！続編ずっと待ってます！！ (2022年9月29日 1時) (レス) @page50 id: f0db8db4d6 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - ttakedasaki0906さん» ありがとうございます!!そうですね、キッドさんも続編以降出せたらなとは思ってます！楽しみにしていて下さい！^^* (2022年9月28日 16時) (レス) id: 1ed832ee63 (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - ローの独占欲が最高すぎてニヤニヤしちゃいます笑！！キッドも好きなのですがキッドは登場予定はありますか！？(≧∀≦) (2022年9月28日 0時) (レス) @page50 id: 668cdece5e (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - きゃーぽんさん» わあ、、出会ってくれてありがとうございます！！頑張ります！ (2022年9月27日 11時) (レス) @page34 id: 2fefdf0ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちあき | 作成日時：2022年9月22日 18時
