【呪術廻戦】二級術師と大海賊時代【ONEPIECE】

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「──こちらの形は新作となっておりまして…」


『はぁ、』


「この色はこの夏島限定で……」


『…そうですか』






店内を隅から隅まで連れ回され、一つ一つ服を身体に当て、早口で説明をしていく店員さん。

専門用語ばかりで宇宙を背負いながら右から左へと聞き流す。手品のような手さばきで次々に当てられる服が変わっていく中、かろうじて良さげだと印象を抱いたものを手に取り、籠の中に入れる。



いつも似たような服しか着ないから、おすすめされるもの全てが自分が選ばなそうなものばかりで新鮮ではある。ただ、手に取る服のほとんどが肩や背中、胸元や腹部など、どこかしら露出している。







『…露出少なめのありますか』


「そうですね…これとかですかね？」


『あ…できればお腹出ないものを』


「でしたらこれとか、こちらなんてどうでしょう！」






ちゃんと要望を伝えればしっかり対応してくれて、何とか満足いくものをいくつか籠に入れた。



たまには普段あまり着ないような服を選んでみようかな、と違うコーナーにも足を運ぶと、ふと隣にペンギンさんが立って、籠を私の手から奪い去ると同時に服を突っ込んだ。

鮮やかな赤のロングスカートだ。綺麗だけど、私に似合うかな…



私の考えを読み取ったのか否か、別の服に手をかけながらペンギンさんは口を開いた。






「…似合うよ。アンタの白い肌に映える。それに、目の色と同じ」


『…！！』


「お、これいいじゃん」


『……背中、開いてます』


「知ってる。俺の好み」


『………』






淡々と話す彼にどうも調子が乱される気がする。…結局、どうしてもと言われ、というか半ば強制的に先ほど手に取っていた背中が開いた黒のノースリーブを含め、10点程の服と、下着類を購入した。

ペンギンさんにはもう少し買ってもいいのでは？と言われたが、船を降りるときに荷物が増えるのも面倒なので、と言えば渋々と様子だったがそれ以上は何も言わなかった。



購入したものを着ていくことも促されたが、つなぎを着たばかりですぐに脱ぐのは何となく申し訳なかったので、やんわりと断って外に出た。






『…あ、袋』


「ん、いいよ」






さっと買い物袋を持ってくれる彼は、私のことを監視しているとは思えないほど優しかった。






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