呪術師とベポ ページ18
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『──あ、ベポくん』
「？あ、A！！どうしたの？」
『いや、⋯島、まだかなって』
「あ〜⋯もう少しで着くはずだよ！ちょっと確認してみよう！」
甲板で日向ぼっこをしていたベポくんを見つけ、一緒に操縦室へ向かう。
コンパスの方角はまっすぐで地図の通り、このままいけば明日にでも島に着くだろう、と言った。ということは、私が船を降りるのも時間の問題だ。ほ、と息を吐く。
それを見かねたベポくんが、不満そうな声色で「もうA降りちゃうのか〜？」と、顔を覗き込みながら言ってきた。
『そうなるね』と淡々と答えればしゅん⋯と背中を丸めた。かわいいな。
「じゃあ今日も一緒にお風呂入ろう？」
『いいけど、毎日は入ってないって言ってなかったっけ』
「うん。でも、Aの手気持ちいいから。それに自分やキャプテンとかに洗ってもらった時より毛並みが良かったんだ！」
『そう。⋯じゃあ今日はもっと丁寧に洗おう』
「やった！！」
ガルチュー！と頬を擦りつけてきた彼の頭を撫でつつ、島に着いたらまずはどこかで雇ってもらって⋯⋯と、“計画”を練り始めた。
お金を貯めて、船を買うなり商船に乗せてもらうなりして旅にでも出よう。これ以上この船にいても私は所詮部外者。はっきりと身分を明かしてもいない異世界人。
──────旅に出よう。そして、七海と灰原を探そう。
私と同じようにこちらに来ている可能性もないことはない。いるかもわからない貴方達を探して、この大海賊時代を生きていこう。
もし出会うことができたのなら、その時くらいは弱音を吐いてもいいでしょ？
『あと少しの時間だけど、よろしくね』
「⋯うん！！」
＊
夜。お風呂に入り、ベポくんを洗ってから一緒に湯船に浸かっていた。
彼の好意で泡風呂の用意をしてもらい、もこもこ、ふわふわと泡を手に乗せ、同じように遊びまくって全身泡に包まれたベポくんを見た。こう、体積が倍以上に増えている。
「すごい泡たくさんだ〜！」とはしゃぐベポくんは動物ということもあり、なかなか歳上には見えない。
楽しそうだな、と微笑ましい気持ちで彼を見つめていると、不意にこちらを向いた彼の円らな瞳と視線が交わった。
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ちあき(プロフ) - shionさん» 初コメありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです！！続編までもう少々お待ちください！！ (2022年9月29日 8時) (
レス) id: 2fefdf0ec1 (このIDを非表示/違反報告)
shion - 初コメ失礼します！！読んだら本当に止まらず､すっごく面白くて！！もっと早くに出会っていたかったですっ…！続編ずっと待ってます！！ (2022年9月29日 1時) (レス) @page50 id: f0db8db4d6 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - ttakedasaki0906さん» ありがとうございます!!そうですね、キッドさんも続編以降出せたらなとは思ってます！楽しみにしていて下さい！^^* (2022年9月28日 16時) (レス) id: 1ed832ee63 (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - ローの独占欲が最高すぎてニヤニヤしちゃいます笑！！キッドも好きなのですがキッドは登場予定はありますか！？(≧∀≦) (2022年9月28日 0時) (レス) @page50 id: 668cdece5e (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - きゃーぽんさん» わあ、、出会ってくれてありがとうございます！！頑張ります！ (2022年9月27日 11時) (レス) @page34 id: 2fefdf0ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちあき | 作成日時：2022年9月22日 18時
