ヒーロー ページ4
涼介side
トイレで戻す場合、便器と向き合わないといけない。それって、他人の使用後のいろんな跳ねたものが顔に当たるかも…なんて考えたら行く先は保健室しかなくて、慌てて走る。
幻覚のような大ちゃんの声に足を止めると本当に大ちゃんがいて安心感で耐えられなくなったものが口から出る。
慌てて飲み込んで大ちゃんに引っ張られるまま保健室に向かう。
大「シゲいる?」
シゲ「えっ?!はっ?!」
大「どこいるの?」
シゲ「ベッドで他の生徒見てるから待てって」
涼「おえっ…うっ…」
シゲごめん。そう思っても今まで頑張って飲み込んでたのも限界、手の中に溜まっては落ちていく吐瀉物。
シゲ「え?大貴?!大丈夫?」
大「俺は大丈夫。涼介が…」
シゲ「おっと。涼介この袋持てるか?ちょっと身体持ち上げるよ〜大貴そっち持って」
大「えっ、こっち?!」
シゲ「そう。ちょっと床綺麗にするから」
あれよあれよと手際のいいシゲと大ちゃんのおかげで落ち着いた頃には体操服に着替えさせられてベッドに寝かされる。
シゲ「今日家に誰かいる?」
大「たぶん雄也がいるはず」
シゲ「なんでお前ここにいるの、授業戻りな?」
大「まーいいじゃん、俺が連れてきたし」
…確かに、なんで大ちゃん連れてきてくれたんだ…?
シゲ「涼介具合は?」
涼「…よくない、ボーッとする…気分悪い…」
シゲ「冷却マクラ敷くよ」
涼「…ん」
78人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のん(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。更新楽しみにしています!頑張ってください (2021年3月1日 19時) (レス) id: d87ec64d9d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そら | 作成日時:2021年2月26日 22時