赤葦京治 ページ2
私たちの赤ちゃんが産まれて、一ヶ月。
早かったような、長かったような……楽しくも忙しい日々であった。
特に始めての子育てと言うこともあり、不安も多かったが、京治くんと力を合わせ、何とかやってこれた。
そんなある日、二人でのんびりしていると、突然、娘の花が泣き出してしまった。
貴「あら、花が泣いてるわ！京治くん、私ちょっと行ってくるね」
京治くんは少しムッとしたが、すぐに分かった、といいそっぽを向いてしまった。
子供が嫌いなわけではないんだろうけどな……。
実際、私が妊娠した時や花が産まれた時はとても喜んでくれた。
あ、それよりも今は花の所に行かなくては。
さっきまでスヤスヤと眠っていたのに……お腹が空いちゃったのかな？それともオムツかな？
泣いている理由を考えながら、ベビーベッドに寝ている花を抱き上げた。
貴「花、どうしたの？お腹空いちゃった？」
もちろん返事など返ってこないが、優しく問いかけてみる。
貴「う〜ん……オムツではなさそうだし、やっぱりお腹空いちゃったんだね」
よしよし、と花を撫でながら京治くんの元に戻り、隣に座り直した。
服を捲り上げ、下着をずらし、花にお乳をあげる。
その光景を京治くんはじっと見ていた。
貴「どうしたの？」
赤「いや……なんだかAを取られたみたいで、ちょっと悔しいかな」
恥ずかしげも無く、淡々とした様子で言ってのける京治くんを見て、私は顔が赤くなるのを感じた。
貴「な、何言ってるのよ！！」
赤「何って……Aの事、愛しているんだから当然でしょ」
そう言いながら、花の頬を指で優しく撫でる。
その指を花はぎゅっと握りしめた。
赤「っ、」
京治くんはいきなり握られてしまって吃驚したようだが、すぐに優しく微笑んだ。
そんな京治くんを見て、花もニッコリと笑った。
貴「花、もうお腹いっぱい？」
お乳を口から外したので、もうお腹いっぱいなのだと思い、花を京治くんに抱かせた。
貴「背中を優しくトントンしてあげてね。ゲップしないと苦しいから」
そう言い、私は服を着直し、京治くんに向き直った。
赤「大分、大きくなったな」
貴「たくさん飲んだからね。それに、これからどんどん大きくなるよ」
赤「そうだな……」
花は小さくゲップをし、また眠りについたのを見て、私達は顔を見合わせ、そっと唇を合わせた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 556人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲耶 - 麗蘭さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！のんびり更新になるとは思いますが、また是非お越しください！ (2017年2月2日 23時) (
レス) id: f98cce10d6 (このIDを非表示/違反報告)
麗蘭 - 初コメです♪最高っすね〜！特に、木兎がヤバイww更新頑張ってください(￣^￣)ゞ (2017年1月29日 19時) (レス) id: ec41353617 (このIDを非表示/違反報告)
偽メカクシ団 - ｼｴ「ファイト！((о(>∀<)о))」空人「死絵、相変わらず可愛いですね」ｼ「キャァァ！？Σ(° Д° ) 空人いつからいたの！？」空「さっきからいました」ｼｴ「そ、そうなの(まるで黒●のバスケの黒●君みたい…)」←作者さんがﾊｲｷｭｰの次にはまってるアニメです (2015年4月12日 9時) (レス) id: 49a87a4f6c (このIDを非表示/違反報告)
咲耶 - 偽メカクシ団さん» ありがとうございます（´ω｀＃）自分のペースで頑張りたいと思います！ (2015年4月11日 9時) (レス) id: 99f977ff75 (このIDを非表示/違反報告)
偽メカクシ団 - ｼｴ「ありゃりゃ…そうなんだ〜…(´･ω･`)」よっすぃ〜(作者)『(可愛い〜…じゃあなかった)うーん大丈夫だよ、少しずつやればいいから』ｷﾄﾞ「(ﾖｼｻﾞﾜ…()の中が)そうだな少しずつ殺ればいいからな」よ『！？ｷﾄﾞ字が違う』ｷﾄﾞ「あ、つい」← よ『えっ』 (2015年4月10日 22時) (レス) id: 49a87a4f6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：咲耶 | 作成日時：2014年9月23日 12時
