【NARUTO】いやだから……… (ページ9)

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8話ページ9

「あ………意外に美味しい。」

その他の料理は中々美味しかった。

「ちょ、意外って…。」
「いやだって、カカシさんナルトみたいに外食とかインスタントばっかで自炊してなさそうですから。」
「そ、そんなこと……ないんだけどな。」
「でもさぁ、カカシのおっちゃん本当に、美味いってばよ！」
「そうだろ。そうだろ。」
カカシさんは嬉しそうだ。

楽しいな。
家族とは違う感じの楽しさがあった。

「「ご馳走様でした。」」
「お粗末さまでした。」

ふぅ。

「さてと、俺そろそろ帰るってばよ。」
「あ、そっか。」
そうだ。夕ご飯だけという事だった。

「ナルト、送るよ。行こ、カカシさん。」
「…はいはい。夜道は危ないもんね。」

「……。」
こういう時に限って話題がない。
いつもなら、ナルトが沈黙を破ってくれる。

こういう時は正直に、私が沈黙を破る。

「こういう空気って、気まずいねぇ。」
「そ、それ言っちゃうか？」
「ふふっ。いつもならナルトが何か話しかけてくれるのにね。」
「……っ。俺だって、いつも話題がある訳じゃあないってばよ！」
「…………ナルト。」
「ん？A、何だ？」
「いつもは無理だけど、また今度一緒にご飯食べよう？」
「…………うん！約束だってばよ！」
「はーい。」

こうして、小さな約束をして私はナルトと別れた。