【NARUTO】いやだから……… (ページ43)

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41話ページ43

カカシ先生は、布団から起き上がったあと顎に手を当てて考え事をしているようだった。

「先生？」

「ん？ああ……A。
…………死体処理ってのは、殺した者の死体はすぐその場で処理するもんなんだ。」

「あれ？じゃあ、あの少年が再不斬の死体を持ち帰った理由って……。」

「そうだ、A。殺した証拠なら首だけ持ち帰れば事足りるのに……だ。
それと、問題は追い忍の少年が再不斬を殺したあの武器だ…。」

武器？
あの、針…確か千本だった気がするけど…あれが何？

「……まさか…。」
うちはくんが何かに気づいたように目を見開く。

「おそらく、再不斬は生きてる！」

えっ！？

驚いて開いた口が塞がらない。

「どーいうことだってばよ！」
「カカシ先生アイツが死んだのちゃんと確認したじゃない！」

ナルトとサクラちゃんが口々にいう。

「確かに確認はした……が、おそらく仮死状態にしただけだろう。
あの少年の目的は…再不斬を”殺しに来たのではなく助けに来た”そう取れないことも無い。」

「超考えすぎじゃないのか？」

タズナさんの言った通り、考えすぎかもしれないけど万が一生きていたら大変だ。
横のナルトを見ると、楽しみそうに震わせていた。

生きていたと分かって喜べるなんて、ホントに変わったヤツ。

カカシ先生は、少し笑った後に言った。

「お前達に修行を課す!!」

再不斬が仮死状態から回復するまで、修行ということだそうだ。

「面白くなってきたってばよ!!」

「面白くなんかないよ……。」
いきなり現れた、小さな男の子はイナリ君といってタズナさんの孫らしい。

「母ちゃん…こいつら死ぬよ…。
ガトーに刃向かって勝てるわけがないんだよ。」

最初の言葉にカチンときたが、年下の子相手にムキになるなんて馬鹿らしい。
まぁ、ナルトは普通にムキになってるけど。

「いいか!!よく聞け!!
オレは将来火影という凄い忍者になるスーパーヒーローだ!!!
そんなの、目じゃないっつーの!!!」

ナルトは拳を前に突き出し、自信満々にいう。
でもイナリくんは下を向いた。

「ヒーローなんて、バッカみたい!!
そんなのいるわけないじゃん!!!」

あれ、この年頃ならヒーローに憧れたりだとかすると思ったのに。

こうしてイナリくんは部屋を出てった。