33話 ページ35
「ナルト…。景気良く毒血を抜くのはいいが……それ以上は、大量出血で死ぬぞ♡」
「ぬぉぉ!ダメ!それダメ!こんなんで死ねるかってばよ!」
「ちょっと、落ち着いて……。」
ナルトはパニックになりじたばたしてる。
そんなナルトの手を取りカカシ先生が手当をしようとする。
先生は真顔でナルトの手をしばらく見つめていた。
「……カカシ先生?」
「ん?どうした?A。」
「そんなに見つめて、どうしたんですか?」
「んー……なんでもないよ。」
それならいいんだ。
タズナさんから少し説明を受けた。
海運会社の大富豪”ガトー”という男が波の国に目をつけ交通を独占した。でも、そのガトーが唯一恐れているのがタズナさんが携わっているあの橋の完成。そこで、タズナさんが邪魔になったということらしい。
その事を隠していたのは波の国が貧しいためBランクの任務を依頼するような金額を持ち合わせてなかったのだ。
引き返せないような演技をタズナさんがするもんだから仕方なくこのまま続行することになった。
「もうすぐ国につくぞ。」
私達は小舟にのってガトーの目をかいくぐりながらもう国につくとろこまで来ていた。
そして、地上に足をついた。
「よーしィ!わしを家まで無事送り届けてくれよ。」
「はいはい。」
カカシ先生はタズナさんに返事をしながらも嫌そうな顔をしてた。
あーやだやだ。
面倒くさそうな任務だよ……。
他のみんなは今頃何してんのかなぁ。
猪鹿蝶のみんなや、ヒナタちゃん達が羨ましい。
「そこかぁーーっ!!!」
横からいきなり甲高い声が聞こえてくる。
びっくりした。
いきなり手裏剣を草に向かって打つんだもん。
「フ……。何だネズミか。」
ナルトは額に手を当ててカッコつけてるけど思いっきりすべってる。
正直言ってダサい。
サクラちゃんはナルトを叱り、カカシ先生は「これ以上手裏剣を使うな。」と、オドオドしながら言っている。
「そこかァーーーっ!」
うるっさい。
「だからやめろー!」
サクラちゃんがナルトを叩く。
「おお!見事なツッコミとボケだったよ!」
本当に漫才みたいだ。
「いや、漫才じゃねぇってばよ!」
ナルトにキレられる。
いや、キレたいのこっちなんだけど。
手裏剣がとんでいった方へ行くと、うさぎがピクピクと怯えていた。
「可哀想に……。」
「ナルト!なんてことするのよォ!」
「サクラちゃんの言う通りだよ。」
「「ねー!」」
私達は顔を見合わせて言った。
88人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ソーダラムネ | 作成日時:2018年11月18日 23時