【NARUTO】いやだから……… (ページ34)

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32話ページ34

「こいつら霧隠れの中忍ってとこか……。」

霧隠れの中忍？

「こいつらはいかなる犠牲を払っても戦い続けることで知られる忍だ。」

犠牲……。
戦いに勝つためなら手段を選ばないということか。

「…なぜ我々の動きを見きれた？」

「数日雨も降っていない今日みたいな晴れの日に水たまりなんてないでしょ。」

「あぁ、あの水たまりはそういう事だったんですね。」

「そうだよ、A。こういうことに気づくのが忍になる上で大切なことんだぞ。」

確かに、洞察力は忍にとって大切だ。
覚えておこう。

「あんた、それを知っててなんでガキにやらせた？」
あ、それは気になるかも。

「私がその気になればこいつらくらい瞬殺出来ます。
…が、私には知る必要があったんですよ。
この敵のターゲットが誰であるのかを。」

カカシ先生は険しい顔を出言う。

「あ、そうか！
もしタズナさんだった場合は、任務がBランク以上になるから……。」

「そうだ、A。我々はアナタが忍に狙われているなんて話は聞いていない。
依頼内容はただの武装集団の護衛だったはず……。
依頼は橋を作るまでの支援護衛という名目だったはずです。」

タズナさんが下を向く。
やっぱり何かあるのだろうか。

「何か訳ありみたいですが、依頼でウソをつかれると困ります。
これだと我々の任務以外ってことになりますね。」
任務は中断だろうか。

「んーーーー……これだと荷が重いな！ナルトの治療ついでに里へ戻るか。」

ナルトは歯を食いしばった。
そうだよね。何も出来ないままで帰るのはナルトが一番嫌いなはず。

でも、この任務は私達より中忍の人や上忍の人がやった方がいい気がする。
ただ、タズナさんがＣランク任務にするため忍に狙われていることを隠していたのか気になる。
よっぽどの理由なら助けてあげたいけど……。
ナルトの毒血……早く抜かないと。

ｻﾞｸｯ

「!!!」

ナルトがクナイで切り傷を刺す。

「ナルト……何やってるの？」
私は心配になってナルトに駆け寄る。

血がポタポタと垂れて地面が少し赤くなる。

ナルトは痛みを我慢するように、とても悔しそうにでも、何かを決意したように言った。

「オレが、このクナイで……

おっさんを守る。
任務続行だ!!!」