【NARUTO】いやだから……… (ページ32)

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30話ページ32

いよいよ出発。
ナルトだけ一人先をいきながら前々から気になっていたことをカカシさんに聞こうとした。

「カカシさん。」

「ん？何だA。」

「最近、”カカシさん”か、”カカシ先生”どの呼び方がいいのか迷っちゃってて……。」
私はカカシさんが先生になるなんて思わなかったからもちろん昔からこう読んでいたのだが、みんなを見て違和感を感じてきたのだ。

「ん……どっちでもいいんじゃない？」
何となく想像出来ていたこの返事。

「じゃあ、カカシ先生でいいですか？」

「もちろん。」

カカシ先生……その言葉を口にするといつもの関係と違うような気がした。
何ていうか……特別な感じ？
よく分からないんだ自分のことが最近。

下を向いて考え事をしていると、すぐ横に水たまりがあるのに気づいた。
一つだけだったので違和感を少し感じたけどそのまま無視した。

それと同時にタズナさんが険しい表情を浮かべているのに気づかずに。

ギュルルルッ

激しい金属音と共に鎖のようなものがカカシ先生の体に巻き付く。

「カカシ先生!?」
驚きと動揺を隠せない。

何とかしなくちゃと思っても体が動かない。
小刻みに震えているのがわかる。
命の危険を感じるって言うのはこういう感覚なのか……。

今まだに感じたことの無い恐怖。

「一匹目。」

黒ずくめの格好をした二人がそう呟いた途端カカシ先生の胴体はバラバラになった。
うそ…カカシ先生が!?

呆然としていると敵は即座にナルトの背後へ移る。

「二匹目。」