【NARUTO】いやだから……… (ページ3)

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2話ページ3

あれから私とうずまきくんは時々遊んだりした。
……と言っても、野原でゴロゴロとのんびりしたりするのがほとんどだ。

今日も日当たりのいい野原に来ていた。

「なぁなぁ。」
「ん？なぁに？」
「A……その本って、なぁに？」
「あぁ、これは忍者がある日別の世界に行っちゃうっていう話で……」
好きな本のことを聞かれたのでいっぱい話してやろうかと思ったけどとめられた。

「そっか。」

沈黙が続く。
その沈黙をいつもうずまきくんが破る。

「もう！Aってば、何でそう話が続かない返事しかしないんだってばよ！」
「うーん……。私自身話が上手なわけじゃないし……。元からこんなんだから。でも私は話さなくてもうずまきくんが話しかけてくれるから楽しいよ。」
「そ、そうかよ。」
あ、そういえば。

「ねぇ、何でうずまきくんっていつも悪戯ばかりするの？」
「え？」
「ずっと気になってた。前も聞こうと思っても結局きけなかったし。」
「………せ、先生たちを困らせるのは楽しいからだってばよ！」
口を尖らせてうずまきくんは答える。
…本当だろうか。

「そういえばその、”うずまきくん”っていうのやめろってばよ。」
「え？」
「なんか、ぎこちないっつーか……。」
「……じゃあナルトくん？」
「ナルトでいいってばよ……。」

小さく呟いてくれたその一言に私は嬉しく思った。
自分が笑顔になっていくのを感じた。