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新たな人物 ページ25

パタン…









「ずずっ… お母さん… っく… 」



二人の交換日記…



何度も何度も読み返しては お母さんの苦しかった心を知る。



― 『 助けて 仁 』 ―



お父さんがこのことを知っていれば こんな悲しい出来事はなかった。


今となっては もうどうすることもできない。


もう 大好きなお父さんはこの世にいないから…



「お母さん… どこにいるのかな?」








いるよね… ?



「い… いないなんて… ないよね?」



もしかしたらって…



これを読むたびに思ってしまう…



「… っく… お母さ… 」


「Aちゃん?」



はっ!!







「太… っく… 輔さん… 」


「どうしたの?こんな所で… 宏光に何かされた?」



振り向けば心配そうな顔で私を見つめてる太輔さん。


宏光さんに何かされたって…



「太輔さんこそ… 」


「俺は、千ちゃんに呼ばれて」



伯母さんに?



「で、本当に何かされた?されたんなら 俺、説教するけど」


「い、いえ!違うんです!すみません!」



慌てて涙を拭き、二人の交換日記を見せた。


難しい顔や驚いた顔をし読んでいた。



「… そっか、だからかな… 千ちゃんが俺を呼んだのって」


「え?」



太輔さんが優しく笑って 日記を返してくれた。


飲食もできる待合室の隅… 呼ばれた理由を教えてくれた。


茶封筒から出てきた数枚の書類…



「これは?」


「登記簿の写し」



太輔さんの指をさしたところを見た。



「横澤… 喜三郎さん?」


「うん、ここね、Aちゃんのお母さんの実家があった場所らしいんだ」



実家!!



「じゃあ!まだ、ココにお母さんが!?」


「いや、この人がこの土地を買った人」



買った人…



そうなんだ…



「仁さんと何か関係がある人物らしい」


「え?」



ドキドキと胸が高鳴る…



「でも仁さんの話となると口を閉ざし、門前払いなんだって」


「かなりの頑固おやじらしい」



頑固おやじ…



「千ちゃんは、行方を知ってるかもしれないと言ってた」



!!



「だから 俺、この人に… 」


「私も行きます!!」



伯母さんの命の時は迫っている。




ジッとなんかしてられない…




北斗君の試験が終わるとすぐに宏光さんと太輔さん、私の三人で会いに行くことになった。




待っていたのは 頑固おやじの横澤 喜三郎さん。




そこで 宏光さんはいきなり水をかけられたの。

◆ 亀しゃんの独り言 ◆ お約束の1話→←二人への期待


ラッキーカラー

あずきいろ


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わたたいLOVE(プロフ) - 読まさせていただきました(^^) 続きが気になります(笑)続き待ってますね(^ ^) (2019年3月19日 13時) (レス) id: c070367bc2 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - はい!続きが気になるところですが気長に待たせていただきます!(笑)いえいえ、お忙しい中ありがとうございます…とっても嬉しいです。お時間があるときで大丈夫なのでこちらの作品もよろしくお願いします! (2019年3月18日 2時) (レス) id: f5f6d96e73 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - xxxさん» 大変お待たせしました。金曜日が日曜日になってしまいすみません。それも気になるような終わり方、続きが〜〜って思うかもしれませんが、気長に待っててくださいね(*'ω'*)本当にコメくれて嬉しかったです。励みになりました!ありがとう!! (2019年3月17日 12時) (レス) id: cf446b93b0 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - はい!1話だけでも更新していただけるのであればお願いしたいです!無理言ってごめんなさい(;;) (2019年3月12日 2時) (レス) id: f5f6d96e73 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - xxxさん» xxxさん、こんばんは( *´艸`) 三回も読み返してくれてるとは…はぁ〜、ありがとうございます。お時間… 1話でもいいですか?書くことは可能なのですが誤字脱字が心配なんです(笑)でも、コメ本当に嬉しい。金曜日に1話で良ければしますね! (2019年3月11日 22時) (レス) id: cf446b93b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亀猫 | 作成日時:2013年3月24日 16時

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