二人への期待 ページ24
★ 宏光・side ★
数学を教えてと言ってきた玉…
でも、その実力は他の学生に比べ抜きに出ていた。
― コイツ、使えるかも… ―
そう思った俺は太輔に内緒で素数のソフトを作った。
会社に呼びつけ、腕試しと言わんばかりに目の前に置いた。
― 『 これが解けなかったら 二度と俺の前に来るな 』 ―
泣くかと思いきや、玉はパソコン画面をジッと見つめた。
― 『 タイムリミットは? 』 ―
― 『 解けるまで。ギブなら 即 消えろ 』 ―
冷たい言い方だと思っただろう…
でも、アイツは… 笑ったんだ。
― 『 ご飯 お願いします!! 』 ―
北斗は食べるのを忘れるほど没頭しいていたが 玉は違った。
よく食べ、よく眠り 考えた。
諦めることはなかった。
「よく頑張ったよな… 」
俺が出した問題を3日かけ 解いた。
今度は一人の力で。
「玉ちゃんって すごいんですね」
「ああ、ふわふわしてアホそうに見えるけどな」
今頃 どこかでクシャミをしてるかも。
「北斗君も頑張ってくれるといいですね」
「だといいな」
でも、今回考えたあの2つのパソコンの問題…
そう簡単にはいかない。
「ふふふふっ、驚くぞ〜♪♪」
「え?何がです?」
あの2台目のパソコンには少し手を加えてある。
外部との接触ができないように施してある。
それは、わざとだ。
そうしなければ ウイルスを生み出すかもしれないから。
「北斗の能力が見れる」
楽しみだ…
「どんな 色を… 花を咲かす?」
夜空を見上げ白い息を吐く。
「ま、頑張れ」
「さて、千の所に行くか!」
Aの手を繋ぎ 歩き出す。
温かい手…
離さない…
もう二度と。
…
…
「… で、その北斗というのは どうなった?」
「ん〜?さぁ?」
千の横でダラダラと雑誌を読む。
Aは千の髪を丁寧に丁寧にブラシを通していた。
「もう3日ですね、大丈夫なんでしょうか?」
「まだ3日だ、大丈夫 大丈夫」
そんなに簡単に解いてもらったら 俺の立場がない。
それに 素数の問題を解いたとしても その先がある。
たぶん、北斗はその先で苦労してると思う。
…
「伯母さん… ごめんなさい、また こんなに抜けちゃいました… 」
抗がん剤の影響…
日に日に抜ける髪…
小さくなる体…
千の体力がなくなりつつある。
ラッキーカラー
あずきいろ
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わたたいLOVE(プロフ) - 読まさせていただきました(^^) 続きが気になります(笑)続き待ってますね(^ ^) (2019年3月19日 13時) (レス) id: c070367bc2 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - はい!続きが気になるところですが気長に待たせていただきます!(笑)いえいえ、お忙しい中ありがとうございます…とっても嬉しいです。お時間があるときで大丈夫なのでこちらの作品もよろしくお願いします! (2019年3月18日 2時) (レス) id: f5f6d96e73 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - xxxさん» 大変お待たせしました。金曜日が日曜日になってしまいすみません。それも気になるような終わり方、続きが〜〜って思うかもしれませんが、気長に待っててくださいね(*'ω'*)本当にコメくれて嬉しかったです。励みになりました!ありがとう!! (2019年3月17日 12時) (レス) id: cf446b93b0 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - はい!1話だけでも更新していただけるのであればお願いしたいです!無理言ってごめんなさい(;;) (2019年3月12日 2時) (レス) id: f5f6d96e73 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - xxxさん» xxxさん、こんばんは( *´艸`) 三回も読み返してくれてるとは…はぁ〜、ありがとうございます。お時間… 1話でもいいですか?書くことは可能なのですが誤字脱字が心配なんです(笑)でも、コメ本当に嬉しい。金曜日に1話で良ければしますね! (2019年3月11日 22時) (レス) id: cf446b93b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2013年3月24日 16時