【鬼滅の刃】友人の命を救ったらトリップしてた

1話 さようなら ページ4

＿Aside


…疲れた｡



…学校も部活も｡
大会や弓具で沢山お金がかかるし
高校だって沢山のお金が掛かる上に
馬鹿な私がやっと受かった高校だ｡
親にも沢山迷惑を掛けている｡
辞めたいなんて言えるわけない｡

何より人間関係が疲れた｡
ただの馴れ合いに過ぎない部活｡
友達のフリをする意味のわからない奴ら｡
もううんざり｡顔も見たくないね｡
僕がその度愛想笑いしてるの気付けよ()
察してくれよマジでさぁ…面倒臭い

それでも本当に仲がいい友達はいた｡
今日は久しぶりの部活の休みを利用して
カラオケに行く事になった｡

私は友達の家まで迎えに行き､
2人で歩いてカラオケの店に向った｡

友達｢迎えに来てくれてありがとう!!｣

A｢大丈夫!!でも今日はたっぷり付き合って!!｣

友達｢もっちろん!!｣

信号を渡ろうとした｡確かに青信号だった｡
横断歩道に出た時私は猛スピードで
トラックがこちらの方向に向かっているのが
見えた｡ブレーキする様子もなさそうだ｡
友達は気付いていなさそう
私は全力で走った｡

A｢危ない!!｣

私は悲鳴のような叫び声と共に
友達の背中を突き飛ばした｡

その直後私はトラックに衝突した｡
痛い｡物凄く｡友達は無事のようだった
友達は悲しそうな顔をしていた｡泣いていた｡
私が鈍臭くなかったら
私と友達､2人で助かったのかな?
友達を泣かす事は無かったのかな?

今更私の無能さを恨んでも遅かった｡
私は友達の方を見て微笑んだ

上手く笑えてるかな

すると友達が目を見開く……

涙を零しながら私に叫んだ

友達｢馬鹿野郎!!何勝手に死のうとしてんの!?
Aがいなかったら…私……ねえ!!
お願いだから…逝かないで…お願いだから
なんで私なんか助けて死んじゃうの?
嫌だよ……また私とバカやろうよ…ね?｣

ごめんね…

でも私は自分の命より友達の命が大切なの

だからどうか許して

そして最期に伝えたいことを……

A｢ごめ……ありがｯ……と…ぅ｣

友達は聞こえただろうか

そんなことを考えながら意識を手放した｡

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