五条先生が呪霊になった話【呪術廻戦】【五条悟】 (ページ9)

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9．先生② ページ9

五条悟視点:

『んー？ちゅう？ネズミの真似……？』

あ、完全に寝ぼけてる感じね。

「んーん！違う！キスのことだよ～」

『きす……魚……』

なんでAはそこいくのかな？

ど天然か？ど天然だな？

「あーまあいいや。とにかく起きてーー！！嶺二と恵とみんなでお出かけしよー？」

『お出かけ……今何時……』

「今？今19時」

『そんな時間に出かけちゃいけませ……ん………』

ほんと眠いんだなこの子。

「夕ご飯食べに行こーよ」

『ご飯……なんでもいいの……？』

「もちろん！(つっても奢るのは恵だけどね)」

『んー……行く……』

Aがゆっくり体を起こして、眠たそうな目を擦る。

「ほらほら。部屋の外で嶺二と恵待ってるから急いでねｪ」

『んー……」

着替えを始めるA。

それをじっと見つめる。

『は……なんでいるんですか。はやく外行ってくださいよ』

「え？ダメなの？」

『え？何でむしろいいと思ったんですか？』

「先生だから」

『早く出てってくださいぃぃぃ！』

そう言いながら僕の背中を押している。

全力でやってるんだろうが、身長差とかというのもあり、全く動かない。

『はーーやーーくーーーー！！！私着替えられないです！！！』

「いーじゃん減るもんじゃないしー」

『……』

急に無言になったA。

「ん？おーいAーー？」

『はあ……最近覚えた術式使いますね。……ふぅ………「無色盲(むしきもう)」』

うおっ。

なるほどね。一時的に目が見えなくなる術式か。

「すごいね！いつ覚えたのさ！」

スルスルと服を脱いでる音がする。

『昨日です。本を読んで覚えました。どうですか効果は？」

「バッチリだよ！僕今何にも見えないよ！」

『それはよかったです』

「ちなみにこれはどうやったら解けるのかな？」

『私が解いてあげるか死ぬかですかね』

わお。結構強力じゃん。

こんな短時間ですごっ。

「Aは凄いねー？将来大物の呪術師になれるんじゃない？」

『ふふっどうでしょうね？』

パンっとAが手を叩いた途端景色が見えるようになった。

「ははっなれるよ。……じゃあ行こっか！」

『はーい』

ドアを開けると、遅いと言う言葉とともに呆れ顔の恵みといつもの無表情な嶺二がいた。

「おっまたせー！さあ行こうか！いざ！六本木へ！！！」

「「「は？」」」